先日、国立科学博物館がVRで全館公開したということを聞き、早速訪れて記事にした。もう貴方は入館しただろうか。

自分はあれがとても楽しかったので、他にもやっているところが無いだろうかと調べてみた。いや、わかっている。まさか全館無料公開なんてそんな都合のいい所そんなにあるわけ──
あった。
北海道にある三笠市立博物館が、何と国立科学博物館と同じように館内を公開している!! これは……行かねば……!!
というわけで。新シリーズ、『VRで行く博物館巡り』スタートということにする。第一回は、三笠市立博物館!!
アンモナイト、アンモナイト、アンモナイト!!
三笠市立博物館は、まあ文字通り、北海道の三笠市についての博物館だ。この三笠市、北海道で初めて炭鉱業が始まったところである。
で、石炭というのはつまり木の化石なので、それが出てくるというのなら化石が出ても何らおかしくはなかった。実際、日本で発掘されるアンモナイトの殆どは北海道由来なのだ。
そういう訳なので。
この博物館の売りは、凄まじくアンモナイトである。もうアンモナイトに魂売り渡したんじゃねえのってレベルでアンモナイト。
もう、こいつだけを見て!! ってレベルで、びっしりとアンモナイトの前に白丸が並んでいる。その手の性癖の人には垂涎ものだろう。しかもなんと、『触らないで』指定のない化石は触ってもいい!! ……まあ、これVRなので触るも何もないんですがね。
もちろんアンモナイトだけではない。三笠由来のアンモナイト以外の化石や、あとは海外の化石なんかもちょっとある。
自分はこの子が好き。魚竜の類いの化石はクリクリお目目がやっぱり良いよね。
生々しい炭鉱業の記録
三笠市立博物館に隣接しているのが郷土資料室。ここでは主に、三笠で行われた炭鉱業についての展示が行われている。
多分、北海道の炭鉱というと、事故ってそうとか、心霊現象に繋がってそうとか、そういう暗いイメージがあると思う。
実際暗い。しかし、まあ、少なくとも現代日本の民にとっては炭鉱業は最早遠い記憶である。想像すら難しい。
それでも、ここの記録を見れば、その生々しさの一端には触れることが出来るだろう。装備。住居。そして駆り出された囚人達。遺物は過去を語りはしないが、しかし我々はそれを見て過去を読む。そのために博物館はあるのである。
VR三笠市立博物館の注意点
化石の展示の方は、アンモナイトに注力するあまり白丸をアンモナイトの真ん前に並べている。一歩歩く度に『デンッ』『デンッ』とアンモナイトが出てきて視界を埋め尽くすので、VR使用勢は心臓の負担に備えよう。
化石の下の丸はタップするの化石の名前が出てくる。それだけだ。
また、縦表示にすると親切なことに展示のハイライトを表示してくれる。歩くのが面倒ならこれを頼るのもアリ。再生ボタンを押せばスライドショーにもしてくれるぞ。
まとめ
全体的な説明はこんな感じだろう。流石に国立科学博物館よりは小さいが、しかし中々楽しめる。
もちろん、折角触れる展示もあるし、こういうのは直接見に行くのが一番なのだろうが……まあ状況が状況だし、あるものを楽しむのは良いことだ。まだ家にいる時間も長いだろう、貴方も一度行ってみてはどうだろうか。
国立科学博物館も、今回の三笠市立博物館も、matterportとかいうやつを使っているようだ。調べてみれば、海外の遺跡なんかもこれを使って公開しているとか。
これからもアンテナを張っていきたい所存である。
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