VRで行く東京国立近代美術館:ピーター・ドイグ展

VR博物館

緊急事態宣言が解除された地域の皆さーん、元気ですかー!!
はい。愛知県はもう緊急事態宣言も解除されたので、人がひょこひょこ出歩くようになってきた。スーパーのフードコートでわざわざソーシャルディスタンス保てるように工夫された席を崩して井戸端会議に興じるおばあちゃん達は大変危なっかしい。
で、動物園とかもちょこちょこ開き始めたようである。豊橋総合動植物公園なんかは、子供連れはタダで入れるようになったとか聞く。いいなー、うちの弟とか頭空っぽだから幼稚園児カウントできねーかなー。

そんな中でも東京方面は未だ辛い。緊急事態宣言はそのままだし、博物館や美術館も閉めきられたままだ。
そんな中、昨日のことだ。東京国立近代美術館にて行われていたピーター・ドイグ展のmatterportによる3DVRが公開されたのは。

というわけで、『VRで行く博物館巡り』シリーズ、第十五回は東京国立近代美術館 ピーター・ドイグ展!!

Explore ピーター・ドイグ展 in 3D
Matterport 3D Showcase

ピーター・ドイグって誰?

ピーター・ドイグ(1959-)は、ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家です。今日、世界で最も重要なアーティストのひとりと言われています。彼は、ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ムンクといった近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーンや広告、彼が過ごしたカナダやトリニダード・トバゴの風景など、多様なイメージを組み合わせて絵画を制作してきました。
……らしい。特設サイト曰くそうらしい。さほど美術に造詣の深くない我が身では、ゴーギャンやマティスの名前や代表作程度しかわからない。ムンク特有の構図なんて言われてもさっぱりである。

しかし恐れることはない。もちろん美術史に詳しいほど見える景色は広いのだろうが、まあ、それについてさほど知らなくても絵は見られる。サッカー未経験でもサッカー観戦をしていいように、画家を知らなくても絵を見ることは自由なのだ。
そういうわけなので、貴方がピーター・ドイグ展に入れば彼の多数の作品に出会えるだろう。

彼がロンドンで美術の才能を花開かせ、そして島国トリニダードトバゴに移住して新しい作風に目覚めていく過程。展示の前半では、その流れを数多くの作品と共に知ることができる。

個人的にはこれがお気に入り。

独創的映画ポスターの数々

展示後半では、絵のテイストがガラリと変わる。というのも、後半の展示はトリニダードトバゴにピーター・ドイグが構えたスタジオ、そこで定期的に行われる映画上映会の宣伝ポスターなのだから。

とはいっても、我々日本人がよく知るような宣伝ポスターでは全くない。まず絵だ。そして写実的というよりむしろ彼の抱いた印象が強く出ているように思われる。
面白いのが、ちょこちょこと日本の映画のポスターも見られることだ。他にも、貴方の知っているタイトルもあるかもしれない。探してみるといいだろう。

VRピーター・ドイグ展の注意点

ピーター・ドイグ展のVRはワープしやすいタイプのmatterportだ。移動しようとするとあらぬところに飛ばされることが割と起こるだろう。ワープしやすいものとしにくいものの違いはイマイチよく解らないが、とにかくここのmatterportは油断すると酔う。
また、各々の絵に備え付けられた文字の説明は読むことが出来ない。解像度の問題だ。よくあることだが、いつもながら不便である。各々の展示に備え付けられた丸をタッチすればタイトルと画材、製作年程度は出てくるが、これはよくバグる。

また、ピーター・ドイグ展出口のミュージアムショップでは展示関連のグッズの通販が行われている。気に入ったら向かってみてはどうだろうか。

まとめ

得てして、芸術とは『よくわからないもの』である。なぜこんな作品を作ったか? 作品に込められた作者の意図は何か? そんなものは、きっと作者自身にも完全にはわからない。
そしてよくわからないものだからこそ、こういう辛いご時世には真っ先に排除されかねない。なるほど別に絵も音楽も小説も無くたって生きていけるだろう。淘汰されてしまえばいいという意見が出ることも納得できる。

だが。ピーター・ドイグ展を主宰した東京国立近代美術館主任研究員の桝田氏はこう語る。『芸術、文化は平時の贅沢品ではなく、いかなるときも私達に力を与えてくれるものだと信じている』と。

全くその通りだと、自分も思う。魂を燃やして作られた創作が、誰かの燃料にならないわけがないのだから。

知らなくてもいい。わからなくてもいい。それでも何かを感じに、一度ピーター・ドイグ展を訪れてみてはどうだろう。

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