VRで行く高岡御車山会館

VR博物館

最近、Twitter等で高校生が悲痛な胸の裡を明かしているらしい。いや、本当に可哀想なことである。
自分も日陰者ではあったが、それなりに高校三年生は楽しませていただいた。勉強とか部活とか行事とか、様々なイベントが一気に潰れてしまったであろう彼らを思うと、やっぱりもう一度2020年をやり直すのが一番いいなと思わざるをえない。お前たちの令和って醜くないか?

さて、もちろんイベントが中止になったのは学生だけではない。各地の祭りなんかも軒並み倒れてしまった。春祭りで生計を立てていた人などは本当に致命傷だし、年一の生き甲斐が失われるというのはそれだけでも恐ろしい。
そんな中止になった祭りのうちの一つが、富山県高岡市で行われる高岡御車山祭である。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、豪勢な山車を使う祭りだ。

はい。この高岡御車山祭について解説する高岡御車山会館が、matterportにて3DVRを公開しているのです。

というわけで『VRで行く博物館巡り』シリーズ、第十六回は高岡御車山会館!!

Explore 高岡御車山会館 in 3D
高岡御車山祭、その特別な日の高揚感を1年中味わえる贅沢なプレミアム・スポット ■開館時間 9:00~17:00 (入館は16:30まで) ■有料ゾーン観覧料 一般(高校生以上):300円 団体(20名以上):1人につき240円 問い合わせ0766-30-2497.

御車山について知ろう

高岡御車山祭は、豊臣秀吉が後陽成天皇を迎える時に使用した御所車が、加賀藩の前田家を通して高岡の町民に与えられたことが由来とされる。そこに色々と付け加えられ、現在の形になったらしい。
高岡御車山会館はまず高岡御車山祭の歴史について解説し、そこから実際の御車山の解説に移るという構造になっている。

一階部分は、主に御車山の装飾技術に関する展示が行われている。見事な漆工、金工の技術が並ぶ様には息も止まる。

御車山の人々

二階では、御車山に関わる人々に焦点が移る。お囃子や衣装、あるいは操り人形の技術等だ。

また、これはmatterport作成時に行われていた企画展の話なのだが、現代の技術で御車山を作った際の記録も展示してある。多くの人々が祭りに関わり、歴史を紡ぐ、その一端に触れることが出来るのではないだろうか。

VR高岡御車山会館の注意点

ごくたまに視点位置の関係で見られない展示はあるが、特に不自由なく楽しめる。ワープで困ったりすることもまずない。
とはいえ、シアター展示等は当然ながら見られない。これに関しては、本物の高岡御車山会館も開館したことだし、直接赴いて見てくるのが望ましいだろう。

まとめ

祭りとは、どこの地域にもあるものだ。どんな地域にもそこと結び付いた祭りがあり、文化がある。しかし現在のような危機に瀕したとき、文化もまた途絶えることがある。
このコロナ禍においても、多くの文化が途絶えかけていると見ていい。各地の大小問わず様々な祭り、伝達されていない技術、語り継がれなかった物語、人と人との繋がりが途切れたことで生まれた間隙が、本来継承されたはずのものを消滅させる。
そんな中にあって、文化を続けるのは資料である。資料が残っていて、それが在ったと知らせることで、文化はいつか再興しうるのだ。高岡御車山祭りも、断絶から復活した多くの祭りのうちの一つなのだから。

そんな風に、歴史の繋がりを知ることが出来るのもこういった資料館の特色である。是非訪れてみてはどうだろうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました