『VRで行く博物館巡り』シリーズも、今回で二十回目になる。仮面ライダーなら平成ライダーキックできる頃合いだ。
このシリーズではこれまでmatterportにて公開されている様々な施設を特集してきたが、しかし、博物館としての展示の少なさから記事にするに至らなかったものも多く存在する。今回はそれらをピックアップして紹介していこうと思う。
『VRで行く博物館巡り』シリーズ第二十回は、VR博物館詰め合わせツアー!!
アポイ岳ジオパーク大会展示会場
第十一回では、VRアポイ岳ジオパークビジターセンターを紹介した。その後に発見したのがこれである。アポイ岳ジオパークが主催した、全国のジオパークのパネルディスカッションだ。
体育館にひしめき合うポスター達の風景には、個人的には高校で似たようなことをしたので既視感が凄まじい。しかし全部ポスターであるので、ちょっと単体で紹介することは出来なかった。とはいえ併設された特別展もあり、見応えはあるはずだ。
糸魚川ジオステーションジオパル
第二回で紹介したフォッサマグナミュージアムを覚えているだろうか。あれは糸魚川市にあったのだが、なんと糸魚川駅の一部もちょっとした展示スペースになっていたのだ。
またここには平成22年まで使用されていた電車キハ52が展示されており、中に入ることも可能である。
北海道博物館特別展示室
北海道博物館でかつて行われた、松浦武四郎の特別展だ。松浦武四郎とは幕末に生きた冒険家であり、蝦夷地を旅して北海道の名付け親になった偉人である。この北海道博物館特別展示室では、松浦武四郎の生涯の記録が展示されている。
ちなみに北海道博物館自体もバーチャルにその中身を公開しているのだが、残念ながらmatterportではなくGoogleストリートビューを使っているのでVR博物館シリーズの範囲外だ。
北海道地図株式会社
これまでの十九回のうち、ジオパークに類するものは四回あった。また、上の三つもジオパーク関連の展示である。それらを回ってきた人ならば、北海道地図株式会社という名前に覚えがあるはずだ。
そう、この北海道地図株式会社こそ、沢山のジオパークにmatterport撮影の機会を提供してきた、いわば黒幕なのである!!
黒幕というだけあって、北海道地図株式会社にはジオパークギャラリーが併設してある。日本中のジオパークの情報が揃っているのである。もちろん三笠も、糸魚川も、アポイ岳も、湯沢もある。探してみるだけで面白いことだろう。
萬翠荘
萬翠荘とは、旧松前藩主の子孫である久松定謨伯爵の別邸として作られた洋館である。純フランス風の建築は社交の場として人気であり、皇族や名士達が立ち寄ったほか、夏目漱石や正岡子規といった文化人にも縁のある場所だ。
本当ならこれだけで一つ紹介しようと思っていたのだが、残念ながらmatterportだと一階だけしか見学できないことが判明したのでここで紹介する。
丹後ちりめん歴史館
丹後ちりめんとは、京都府北部の名産品である絹織物だ。国内の絹の1/3を使用するそれは現在でも人気が高く、丹後ちりめん歴史館ではかつて使用された織機を見ることが可能だ。
これも本当ならこれだけで紹介するつもりだったのだが、丹後ちりめん歴史館は博物館と丹後ちりめんの販売所が入り交じっており、どちらかというと販売所としての色が強いため、博物館としての紹介は断念した。
まとめ
ふぅ……
一気に回るとVR酔いするね。
もちろんここで紹介したのはmatterportの小規模な博物館だけである。他にも美術館に食指を伸ばせば小さな個展やギャラリーが沢山あるのだが、ここで紹介するのはあまりに疲れる。是非自分で探してもらいたい。
今回紹介したもので、自分が現在探し出しえた日本のmatterportで公開された博物館は全てである。緊急事態宣言も解除された以上、これから新しいものが出てくるということも中々ないのではないだろうか。
数字のきりも良いことだし、日本のVR博物館を特集するのは一度ここで終了ということにさせて貰おうと思う。
長時間のお付き合いありがとうございました。
次があるとしたら、世界のVR博物館を紹介することになるのではないだろうか。
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