VRで行く大阪市立東洋陶磁美術館

VR博物館

先日、ガラスのコップをぶち割ってしまった。多分十年くらい前の、ディズニーランドの記念品のコップだ。
いや、ぶち割ったと言ってもほぼ事故みたいなもんだったし、何なら過失度合いも自分より弟の方が多いのだが。そもそもなんでそんな記念品を普段使いしてるんだと言われたらめっちゃ長くなるので置いておく。……親にはまだ話せていない。

モノというのは、使っていくうちにいずれ壊れるものである。こと食器ともなると尚更だ。多分貴方も、皿なりグラスなり、割った経験はあるだろう。
しかし同時に、皿や壺は骨董品として芸術にもなる。それらは皿本来の用途から浮き上がり、高い価値を持ち、展示され、教科書に乗ったりする。それは自分には奇妙で、どこかおかしなことにも思えるが、しかし美しい皿は確かに美しいのだ。そりゃ展示するよ。食洗機にかけたらヤバいことになりそうだ。

と、いうわけで。

『VRで行く博物館巡りシリーズ』、第四回は大阪市立東洋陶磁美術館!!

Explore 大阪市立東洋陶磁美術館 in 3D
開館時間: 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始(12月28日~1月4日) 展示替え期間.

竹細工と陶磁の世界

貴方が大阪市立東洋陶磁美術館に入ったなら、まず目にするのはこれだろう。

これは、ゲート、という作品らしい。竹細工だ。
東洋『陶磁』美術館なのになぜ竹? と思うかもしれないが、これはちょうどmatterportで撮影した時に、特別展『竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション-メトロポリタン美術館所蔵』が行われていたからである。この吹き抜けを侵食しているかのような広がりを持つデカブツも、この特別展のために組み上げられたのだ。

アビー・コレクションというのは、まあつまり、日本の竹細工のコレクションである。特徴は『竹細工の歴史すら読み取れる年代の幅広さ』と『近年の独創的な作品も収集する懐の広さ』。つまりアビー・コレクションを知ることで竹細工が解る、とでも言うべき代物なわけだ。

で、この東洋陶磁美術館ではそのアビー・コレクションを自ら所蔵する陶磁のコレクションと共に紹介している。
いや、竹細工だけでやれよ、と最初は思ったりしたが──しかし中々、似た用途のものを並べて比較したり、あるいはシチュエーションに合わせて組み合わせてディスプレイすることで世界観を見せてきたりと工夫に余念がない。一見の価値ありだ。

中国三千年、陶磁の歴史

もちろん常設展では陶磁メインの展示も存在する。こちらでは中華圏の歴史を追って、その中での陶磁の変遷を追っていく形になっている。
陶磁の色が変わり、陶磁の形が変わり、その流れを追うことで、歴史の形を学ぶことが出来るのではないだろうか。

個人的にはこれが好き。

VR大阪市立東洋陶磁美術館の注意点

何よりもまず、迷子になりやすい。色々と配置が入り組んでいる。常設展の入り口がとてもわかりづらい。あまりにわかりづらいのでマップに線を引いてみた。赤線がアビー・コレクションの展示の順路、そして青線が常設展の順路だ。それぞれ始点を黒くしてある。

……いやいや、青線の始点の位置おかしいって。明らかに何もなさそうな細道の奥に展示ならべちゃダメだって。何なら自分一回目の入館時常設展に気がつかなかったからね!?
まあ、本来ならパンフレット片手に巡るだろうから起こらない事態なのだが。こういうときに、ちょっと困るな。

また、ここの展示は大体の作品に補足説明がつけてあるのだが、どれだけ拡大しても文字が読めないものが多い。

作品を見る分には問題ないが、解説が読めない。残念だ。……まあ、解説なんかあると先入観を抱いてしまうという考えもある。余分な知識を捨てて、ありのままに作品を楽しむのも良いはずだ。

また、複数フロアある建物なのでここも国立科学博物館や宝塚市立文化芸術センターのように一歩ごとに挙動が重くなる。定期的に出てリセットすることをおすすめする。

まとめ

展示数が圧倒的な、優れた美術館だと思う。陶磁器というジャンルは何となくお堅いというか、触れづらいような、そんな人もいるかもしれないが、そんな人もまず入ってみてほしい。
ジャンルのことをよくわからなくても、それでも色々と見て、一つお気に入りを探してみれば、それだけで実りのある時間になるのではないだろうか。

……重大な報告です。
記事に出来そうな日本の博物館のmatterportは、現状、これまでのシリーズで紹介したもので全部です。次回からは海外の博物館に突撃することになると思われます。
はやくー……だれかー……だれか日本の博物館のmatterportをアップロードしてくれー……

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