VRで行く森美術館

VR博物館

前回日本の博物館、美術館のmatterportが全然ないと言ったな。
あれは嘘だいや嘘じゃない全然ないのは未だ変わらずだが投稿直後に一つ発見したのだ。アンテナは張っておくものだね。

というわけで『VRで行く博物館巡り』シリーズ、第五回は森美術館!!

Explore 未来と芸術展 in 3D
Matterport 3D Showcase

……森美術館は常設展がなく、またmatterportの範囲内にはミュージアムショップ等も入っていないので、正確には森美術館の企画展、未来と芸術展ということになるが。

未来。いやー、今めっちゃ重い単語である。何しろ未曾有の大惨事の中で既成の未来観が粉々に打ち砕かれ、我々は一寸先といわず全方位無明の闇の中にぷかぷかしているのだから。あるいはこんな事態を越えてしまえば、この企画展に描かれるような未来はもう古いものになるのかもしれない。ポストコロナ禍時代の到来だ。
しかし、そんな事態だからこそ、ポストコロナ禍時代を迎える前に一度この企画展に目を通してみて、既存の未来観とこれからの未来に思いを馳せてみて欲しい。もしかすればちょっとした指針が生まれるやも──

遥かなる発展の旅路

まず、この企画展は未来都市の設計図の展示に始まる。新しい空間の使い方、新しい建築の芸術、新しい素材、新しい環境との共存。それらが形を取って陳列されている。
展示によっては、近くに浮かぶ丸をタッチすることで解説動画を聞くことも可能だ。他の視点に移動しようとすると動画が切れてしまう等の不便さはあるが、より詳しく理解を深めることができるだろう。

進歩の果ては何色か

脚を進めていくと、展示は人体機能の拡張やバイオテクノロジー、そしてAIの展示と切り替わっていく。その過程で、多くの……斬新というか……ある種不気味というか……そんなものを見るだろう。
例えばそれはこのような、人体内部の組成をファッションに採用した、どこか官能的というか、背徳的というか、少なくとも現代にはまだ受け入れられないようなドレスであったり──

人間の歌を遺伝子に組み込まれた、人類滅亡後も残り続けるだろう、歌の方舟となった微生物であったり──

──あるいは、死に際を看取ってくれるロボットだったりする。

それを見て、何を感じるかは各人次第。こんな未来が来るのかもわからない。しかし、貴方が何を感じたかは確かに本物である。

VR森美術館の注意点

何よりも、ここの特徴は視点の感覚の広さだろう。悪く言えば、粗い。もう一歩ごとにぐわんぐわん動く。さながらスパイダーマンである。そしてこれが解説動画を内蔵してる丸を起動するときにも誤爆するものだから不便不便。いや、辛い。酔う。
また、その視点の粗さのせいで、作品の解説なんかも読めないものが多い。例えばこの展示、どうやら昆虫と人間のキメラの写真らしく、『つまり仮面ライダーじゃん!!』と浅はかに興奮したりしたのだが、解説が読めないのでどこにどう人間要素があるのかイマイチわからない。ハエの目が人間の唇になってることと、蛾の羽根が人間の皮膚っぽいのはわかるのだが……

また、大事なところの文章は丸タッチで表示出来るのだが、これがまあバグるバグる。もしかしたらスマホ側の問題かもしれないが、文字という点では不都合な思いを多分することになるだろう。

そしていつものことながら、動画や、参加型の展示には対応していない。というか解説動画が見られないなんてこともある。何なら参加型インスタレーションであるために入れないエリアもある。

悲しい。私は悲しい。
自分だってAIに似顔絵書いて欲しかったのに。AIに勝手にカプ組まれててぇてぇされてみたかったのに。というかこの展示全部歩いて見て回りたい。しかし、ああ!! もうこの企画展終わってるのだ!! 実際に参加することは出来ないのだ!!
辛いよぉ辛いよぉ、まさに喉から手が出る思いである。……こんなこと書いてたらまさか本当に未来で喉から手を生やせる面白人間がデザインされてしまうかもしれないのでもう控えておく。

まとめ

面白い。不気味で面白い。
いや、人類のあり得るかもしれない、あるいはあり得たかもしれない未来なのだから不気味とか面白いとか言って良いようなものでもないのだが……しかしざっくりと無遠慮に言ってしまえば、素晴らしく面白い展示である。
ここまで紹介した以外にも、ゴッホの切り落とした耳を遺伝子分析して作り直してみたとか、オランウータンと人間の合の子とか、ギョッとするような、そそられるような、そんな展示が揃っている。是非一度脚を運んで貰いたい。そして全て楽しみきれないもどかしさに苦しめ

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