VRで行く日の丸醸造

VR博物館

先日玉ねぎを切っていたらいつになく涙がドバドバ出て視界が眩み左の中指の先端をザックリ、半分以上切り落としてしまった。皮一枚繋がってる、といった感じだ。今はキズパワーパッドで抑え込んでいるのだが、中々治らない。
『皮一枚で助かった』というのは、実は別に助かったわけではなくてただ死んでいないというだけのことなのだな、という新しい知見を得た。これが、最近はザツザツアイス等の料理記事を上げられない理由である。

さて、皆さんは家で料理をするだろうか。今は国民総自粛、星も見ません勝つまでは。誰も彼もが引きこもり、ポテチを食い映画を見て惰眠を貪るプライベートを過ごしていることと思われる。(偏見)
少なくとも、今時期外に出てしまったら自粛警察が目を剥いて襲ってくる。そんなだから、外食産業なんかは大打撃だ。食材も余るし、工場なんかも辛いだろう。頑張れ。

……はい。
例のごとく長ったらしい序詞を使って今回は『工場』という単語を引き出しました。今回は工場の話。
最早日課のmatterport漁りをやっていたら、バーチャル工場見学なるものを発見した。正確にはバーチャル酒蔵見学。
流石に博物館巡りに工場を持ち込むのはどうかとほんの一瞬迷ったがそれもほんの一瞬、次の瞬間には使うと決めていた。これでも工場見学には(主に親の試飲のおまけとして)大分沢山行ったのだ。アサヒビールとかキリンビールとかあと地ビール工房とか……

というわけで、『VRで行く博物館巡り』シリーズ、第九回は日の丸醸造!!

Explore 日の丸醸造 バーチャル酒蔵見学 in 3D
Matterport 3D Showcase

日の丸醸造って?

秋田県に存在するいわゆる地酒蔵、小規模な日本酒メーカーだ。白鶴酒造や月桂冠、宝ホールディングスのような大きなメーカーではないが、しかし小規模だからこそ極められる独自性で戦うことができる。
日の丸醸造の主力商品は『まんさくの花』。『穏やかな香りと綺麗な味わいの純米吟醸酒。甘すぎず、辛すぎず、バランスの良い味わいのお酒です。すっきりした味わいの中にお米の上品な甘みが広がる』らしい。ホームページがそう言っているのだから多分間違いない。

で、そんな日の丸醸造が、直接の工場見学が出来ない代わりにとバーチャル酒蔵見学を公開しているわけだ。

中々の光景である。タンクがずらずらと並んでいる中をすり抜けるのはこういう発酵食品系工場見学の花だと思うし、それぞれの工程に実際の動画もつけてある。醪が膨れ上がる映像は圧巻だ。

日本酒の作り方を勉強しよう

……さて、上の文、『が膨れ上がる』なんて書いてみたが、醪という字、読めるだろうか。漢検一級レベルの問題です。

正解は、『もろみ』。酒粕を濾過していない状態の酒を指す漢字だ。まあわからなくて当然、むしろ今の問題が解けた人はアル中か何かなのだろうか。
少なくともこの記事の読者諸君に、既に日本酒の作り方を丸暗記しているプロの方は多分いらっしゃるまい。しかし残念というか仕方ないというか、そもそも内覧を行っていない日の丸醸造、そこまで分かりやすい日本酒の作り方の解説をしてくれるわけでも、製造工程ごとに機材が整列しているわけでもないのだ。

というわけで僭越ながら、この記事にざざザックリと日本酒の作り方を載せておく。

1.精米

日本酒は米で作られる。とはいえ玄米をそのまま使うわけではない。雑味になるものは全てそぎおとして、綺麗な部分だけ使うのだ。この綺麗な部分だけを取り出す作業が精米。回りをガッツリ削るので米の大きさは大体半分になる。

2.洗米

精米した米を洗う段階だ。米を磨ぐと出てくるあの白いやつ、磨ぎ汁を白くするあれも雑味なので、ひたすら洗い流す。

3.蒸す

米を蒸気でふっくらさせる。こうすることで、後で米に移住してくる日本酒の原料、麹菌が住みやすく増えやすい環境になる。

4.製麹(せいぎく)

読んで字のごとく、麹菌を作る段階だ。蒸した米に麹を住み着かせ増殖させる。

5.酒母造り

蒸した米と麹、水、そして糖分をアルコールと二酸化炭素に変える酵母菌を混ぜ合わせて、酒の元となる酒母を作る。

6.醪造り

仕込みとも言う。酒母に蒸した米、麹、水を追加して醪を作る段階。これがアルコール発酵することで日本酒になるわけだ。

7.搾り

醪は最終的に酒と酒粕になる。この酒粕を沈殿させ、酒を取り出す行程が搾り。搾り出した酒が、晴れて日本酒と呼ばれるわけだ。後は瓶詰めして出荷して、我々の食卓までやってくるということになる。

VR日の丸醸造の注意点

と、以上のように日本酒は作られる。もちろんVR日の丸醸造では全ての工程が見られるのだが、しかし前述したように工程ごとに整列しているわけではない。小さな酒蔵であることもあり、システマチックには行かないこともあるのだろう。
また、VR日の丸醸造の場合、リスポーン地点は仕込蔵だ。製造段階の途中も途中である。

ということでやはり僭越ながら、VR日の丸醸造の見学ルートを勝手に作らせていただいた。

多少工程は前後するが、ある程度は日本酒の作り方を順序通りに、一周で見られるようにしたつもりだ。もちろん瓶詰め工程とかは寄り道必須だが。ピンク色の内蔵からスタートして、精米、洗米──そして搾りまで見ていける。
実際の作業工程は下に示したように赤から黒までの順番なのだが、ちょっと順番通りにやるのは無理があった。許してほしい。
もちろん一例なので、欲望のままに回っていただいても良い。旧仕込蔵をシャトルランするのは楽しいぞ。

また、リスポーン地点が内蔵からは遠いので、上のルートを実践していただける場合は左下のフロアプランを使っていただけると好きな場所にワープすることが可能である。
ただこれ場合によってはバグる。

ウワーッ、お止めください、ウワーッ、ウワーッ!!

まとめ

ちょっと童心に帰れる。皆さんも小学校の遠足で工場見学に行ったことはないだろうか。工場見学のビデオを見たことはないだろうか。いや、小学校で酒蔵の見学はしないとは思うが……
それにしても似たようなものである。あれと同じことを、久々にやってみてはどうだろうか。そして後で通販でお酒をポチって三日後の晩酌にでも並べてもらえるなら、きっと酒蔵の応援になるだろう。

え? まずお前が買え?
……いやっ、いやー、あー……

その、あの、まだ自分未成年なんで……すんませんあの、偉そうに色々言いましたけど、その、すんません……
あっ、三ヶ月、三ヶ月後には呑めるようになるから、あの、許してください……

コメント

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