最近投稿頻度が落ちた。言うまでもなくVR博物館シリーズに区切りがついたからである。まあ積雲が最近は頑張っているので、サイトがカメラブログ一色に染められない程度にちょこちょこ活動しながら自分はシナリオライター業に腰を戻してやっていこうと思う。第一ブロガーに本腰入れてる方がちょっとおかしかったのだ。
さて、皆さんは皆さんはもう『ザツザツアイス改良記-乳海攪拌-』は読んでくれただろうか。一時間に一度アイスの原液をかき混ぜる効果と、しかしその手法をザツザツアイスに導入するわけにはいかないという話をした気がするが、我々は大きな問題を抱えたままだ。
そう、『牛乳とマシュマロで作るザツザツアイス実はマシュマロいらない問題』である。

本当にマシュマロがいらないなら一大事である。これまで立ててきた前提が崩れることになる。具体的にどう崩れるかというと、卵の扱いについてだ。
滑らかなコンビニアイスの境地を目指している現在だが、既に第三回、牛乳増幅編の時点で滑らかではないコンビニアイスの位置には、ザツザツアイスは至っている。もちろんこれをベーシックとして、滑らかにするのを理想としてきた。その材料は、牛乳、卵黄、そしてマシュマロ。
なぜ卵黄だけか? その答えは簡単、マシュマロの主な原料がゼラチンと卵白だからだ。マシュマロの中に既に卵白があったからこそ、卵黄だけを加えたのだ。
だがマシュマロが必要ではなかったなら?
『牛乳とマシュマロで作るザツザツアイス-累卵之危編-』
材料
牛乳:使いたい量の大体二倍
卵:まるごと一個
砂糖:気持ち程度
というわけで今回は、マシュマロを使用せず、そして元々マシュマロ内にあった卵白成分を卵黄と一緒に全卵として混ぜ込むことでどうなるかを検証する。これで美味しく出来上がったらマシュマロさんはクビということで……
とりあえず例のごとく牛乳を二倍に煮詰め、溶き卵に注いでいく。これだけでフレンチトーストの原液である。パンを浸け込んで焼けば絶対美味しい。ちなみに浸ける段階でレンチンするとよく原液が染みるぞ。
しかしまあ今回はそういう話ではない。よく二倍牛乳と溶き卵を混ぜて容器に注ぎ、粗熱を取って冷凍庫にドン。
六時間放置して取り出した結果がこちらになります。
うっわ!! 黄色い!! 眩しい!!
とはいえよく考えれば牛乳増幅編とかの頃もこんな色だった。最近こういうのを作っていなかったから忘れていただけだ。うん、いつもの黄色さだ。
別に見た目はいいのだ。いや綺麗なら越したことはないが、問題は味である。美味しいといいのだが……とりあえず食べるか……
……固っ!! うわ、固っ!!
容赦ない固さだなぁ……まるで岩みたいだぁ……
そんな岩にスプーンを突き立ててガリガリと削り取る。これだけでも大分一苦労だが、とりあえず一口。
……んー……
まあ当然のこととして、マシュマロの風味は一切ない。強い牛乳の風味と、しっかりとした卵と、そしてそこはかとなく舌に残る粘りけを感じる。なんで? ……ああ、卵白か。
これまでマシュマロがあるからと卵白は切り離してきたが、なるほど、卵白が入るとこうなるのか。
ある程度溶かしてから巻き取ってみる。固いには固いが、思いの外纏まりはいい。卵白の粘りけがここに対してはよく作用したのだろう。フレーク状の組成も気持ち細かくなっている。
しかし……やっぱり、ちょっと、邪魔だなこの粘りけ。うん、フレンチトーストとかの場合は加熱してこの粘りけを取り除いているから良いのであって、普通に凍らせた白身がそのまま入っているこれは、口当たりがなんだかよろしくない。
きっちり完食はしたが、これは失敗作の部類だろう。特にアイスが溶けてきた後半が辛い。まあ溶けたら生卵だからね……
というわけで、マシュマロ不要説はまだ保留である。
というか考えるとますますなんでただの牛乳が凍っても普通に牛乳なのかわからない。脂肪分とか分離しないの?
そこら辺の基礎研究もやってみないことには、次のビジョンも見えてこないような気がしてきた。先が思いやられるなぁ……
コメント