2025年、大阪万博のロゴが発表され、論争を巻き起こしている。
まあ、奇抜であることは間違いない。自分は普通に好みなのだが、批判する人の気持ちもわかる。きっとアマゾンあたりで売られていたなら星5評価と星1評価が半々になって、結果的に星3の普通のロゴ扱いされるようになることだろう。
にしても。
これはあれだ。数珠に見える。丁度握って空を拝めばご利益でもありそうな感じの数珠である。まあ自分は別に仏教徒でも何でもないが。数珠に使う珠は珊瑚や宝石が基本らしいが、最近ではガラス珠も使われるのだとか。
……はい。
今日はガラスの話。ここまでのは全部枕詞。
ガラスと一口に言っても、窓ガラスからシーグラスまで様々あるが、今回はとんぼ玉の博物館の話である。
『VRで行く博物館巡り』シリーズ、第二十三回はKOBEとんぼ玉ミュージアム!!
古今東西、ガラスの変遷
とんぼ玉とは、紐を通すことが出来るガラス玉の総称である。別名ランプワークビーズ。ガラスを加熱するとドロドロになることはご存じの人も多いだろう、あんな感じで加工して作るのである。
KOBEとんぼ玉ミュージアムではこのとんぼ玉を初めとしたガラス細工が、古代エジプトのファラオ像から最新の芸術家の力作まで揃いに揃って二千点並んでいる。どれを眺めても壮観だ。
とんぼ玉の製法に触れる
また、ミュージアムの隣には実際にとんぼ玉を作れる工芸スペースも併設されている。
……もちろんVRなので、作ってみることは出来ないのだが。しかし作り方を学ぶことは出来る。とりあえず気分だけ味わって、実際に訪れた際の予習としよう。
KOBEとんぼ玉ミュージアムの注意点
KOBEとんぼ玉ミュージアムは、圧倒的展示数を誇っている。
のだが、その一つ一つは細かいガラス細工である。芸術の素晴らしさにサイズは関係ないのだが……残念ながら、画面の拡大には限度がある。
どれだけ拡大しても、各々の展示をなめ回すように観察することは出来ないのだ。細かい文字の説明も読めない。
こればかりは仕方ない。matterportを使っていると、どうしてもこういう問題が持ち上がってくるのである。
結局いつもこの結論に落ち着く。
やっぱり直接見るのが一番いい。
まだ技術が発展途上であることを痛感させられる。VRが現実と全く同じだけの体験を提供させられるようになる日は、まだまだ遠い。
まとめ
とんぼ玉のように、小さく、しかし良くできた博物館であった、というのが感想である。美しいものが依り集まって出来た世界が美しくないわけないのである。
こういう工芸品はやっぱり軽々しく手を出すには敷居が高いように思えるし、さらに言うなら基本的にイヤリングやらネックレスやらになっているので男の我が身では使えなかったりするのだが、しかしこう眺めてみるとやはり良いものだ。
軽々しく外に出歩けるご時世になったらば、どこかしらの工芸教室に行ってみたいと思ったりする。それまでは、もうしばらくここで眺めていよう。
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