執筆日誌『共同作業って難しいね』編

ビジュアルノベル制作

かねてから、このブログは日記みたいな使い方をしてもいいとは言われていた。
ガチャ運が悪いときに開運アイテムとして利用させてもらったり、スタバのレビューしたりと、自分はそこそこ好き勝手やっていたし、そろそろ『シナリオライタークイサレの執筆日誌』でも始めようかと思っていた。創作論書き散らす連載である。創作論書くとか物書きとして凄くカッコ悪いことなのだが、これが楽しいんだ。
うん、これが一回目にあたる。
あたりますが。

まあ、その、なんだ。
……色々あってまた1からシナリオを練り直すことになった。

共同作業って難しいね……

何が原因になったかというと、キャラクターのイメージが製作メンバー間で共有できていなかった。
レギュラー登場人物の一人の見た目のイメージが、自分含め誰にも掴めていない状態で製作が進んだ結果、絵描きさんが死んだのである。

まさかこんな蹴躓き方をするとは思わなかった。
本当だ。『キャラクターの見た目イメージなしに話なんぞ書けねぇだろ』とか言わないでほしい。本当に、顔のイメージは浮かばないが話は書けていたんだ。
キャラクターの精神性と口調が分かってれば、顔なんざなくてもキャラは動かせる。そもそも小説とはそういう媒体だ。小説の挿し絵はあくまで追加パーツなのだ。
ただこれ小説じゃなかったんだなぁ。
これに関してだけ言えば、見た目イメージ構築を放棄して絵師さんに丸投げした自分にも5割程度非があると言えるだろう。

それに加えてだ。
問題はまだあった。
自分と他の面子の文学性が割と致命的に合わないのである。

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これを読めばわかると思うが、何と言えばいいのやら、どうも彼らの文章センスと自分の文章センスが合わないのである。毎回文章を提出する度に侃々諤々の論争になっていた。
まあ、基本的な論争は二つだ。『この描写不要だろ?』vs『あった方が美しいだろうが!!』と、『ここの動き整合性なくない?』vs『あった方が面白いだろうが!!』である。根本的に論点が違うのである。
彼らの文章は、合理性で物事を考える。整合性に気を配り、無駄を減らし、緻密に話を練ろうとする。実に理系っぽい。
対して自分のスタンスは、読みやすさ、美しさ、面白さを一番に考える。語呂が良ければ無駄なところも増やすし、面白いと思えばパロディも捩じ込む。そういうスタンスだ。文系っぽいのだろうか?
とにかく、相容れなかったのだ。これは自分も相手も悪くない。元々そういう立場だったという話なのだから。しかしその違い故に、自分らは毎週毎週殴りあっていたわけである。
……で、それが続いた結果、どうやら向こうも疲れてしまったのだろう。こちらに譲歩する姿勢を見せてもらうまでになった。大分弱っている。
これは自分にとってはとても動きやすい環境なのだが、しかしモチベーションとしては明らかによろしくない。この時点で、絵師さんとプログラマさんのモチベが赤く点滅しているのだから。

現在の状況としては、エアーポンプを入れていない水槽みたいなものだと思う。皆息苦しい。既に二名ほどお腹を上に向けてぷかぷかしている。
明らかにヤバい。
この状況を受けて、我々はプランを変えなければならなくなった。設定と文章の練り直しである。自分はキャラクター設定とプロットの作成をとりあえず他三人に譲り渡し、お出しされたものを加工する立場になった。まあ、許されていた裁量範囲が大きく狭まったわけだ。夫婦が共同作業でケーキを分割するように、我々は権限を分割したことになる。
当然、既に公開した部分も含め、原稿プロットも体験版の文章も全てボツだ。これで三度目のリセットである。大分堪えるね……

まあ、それは仕方ない。
それが共同作業だということなのだろう。

創作とは、面白ければ全てが許される世界だと思っている。
どれだけ破壊的だろうと、破綻していようと、冒涜的であろうと、侮辱していようと、面白ければ全てが許される。
そういう世界に、自分は生きてきた。

逆に、許されないということは、面白くないということである。
今回メンバー内で揉めたということは、自分の文章が回りを全部黙らせられるほどには面白くなかったということなのだろう。全力の全力を出せるように挑みはしたが、今回は出力方法がちょっとズレたらしい。
あくまで彼らにとって、である。
自分は自分の文才と成長性に絶対の自信を持っているので、今回ボツになった文だって名作足り得ると本気で思っている。
だがまあ、自分はそれが通じない世界に足を踏み入れてしまったわけだ。観念しよう。

そんな訳で、超新星ベテルギウスは一旦凍結である。スノーボールアースならぬスノーボールベテルギウスだ。あるいは、氷が溶けたらそこにあるのはベテルギウスじゃなくてアンタレスになっているやもしれぬ。
続きを期待してくれていた皆さんには申し訳ないが、多分二ヶ月ほど待ってもらうことになる。どうか自分のことを忘れないで、たまにはブログも覗いてみてほしい。
自分は一度、仲間達の彼らなりの面白さを見てみようと思う。

あ、『シナリオライター(準備中)クイサレの執筆日誌』自体は不定期で連載していこうと思う。
これまでもネタになりそうなことはいっぱいあったしね。あるいはボツになったプロットの公開なんかもするかもしれない。
とりあえず次回は、『整合性って何だよ』編をお送りします。

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