執筆日誌『ビジュアルノベルの文法』編

ビジュアルノベル制作

『シナリオライター(準備中)クイサレの執筆日誌』第三回。今回はビジュアルノベルの文法の話。

自分はあまり文章を読むゲームというものにあまり親しみがないのでよく知らないが、きっとビジュアルノベルにもいくつか種類があるのだと思う。
選択肢の有無、物語のジャンル、セリフウインドウの大きさ等、細かい違いはきっとたくさんある。
そして我々が作ろうとしているビジュアルノベル『超新星ベテルギウス』は、選択肢ほぼ無しで地の文をガンガン使う硬派な小説寄りのスタイル、しかしセリフウインドウは狭い(三行しか表示できないのはビジュアルノベル界では狭いのかどうか知らないが自分にとっては確実に狭い)という形であった。

……思えば、自分が最初に抱いていたイメージとは大分ズレた所に来た。初めはもっと、会話劇中心のコメディチックなものを想定していたのだが。

超新星ベテルギウス 没シナリオ1
音楽性の違いで書き直しになった没シナリオ第一話これはこれで好きなんだけどな……───人生っていうのは選択の連続だ。その時には絶対正しいと思っていたことでも、後から考えるとどうしようもなく間違っていたな、なんて思うことがある。...

で。こと自分が困ったのは、セリフウインドウの狭さである。主に問題は二つ。文章が途切れる問題と、書き方が制限される問題だ。

まず、文章が途切れる問題。簡単に言うなら、文章が三行で収まるか!! って話である。
『~、~、~。』のセットが日本語の文章の一塊である。文の最初から句点まで全部含めて一文だ。もちろん短く纏まるものもあるのだが、しかし専門的な説明等は読点をつけつつ長くしないと収まりが悪かったりする。それに、一々句点をつけていたらリズムが悪くて仕方ない。どんな名曲であろうと一小節の最中にブチブチと一時停止挟まれたら台無しであるように、どれだけ美しい文章でも流れが重要なのだ。
だがセリフウインドウの右下に読点が打ってあって、ワンクリック挟んでも文章が続いているのも気持ちが悪い。
……実は、これでも向こうに無理を言って譲歩はしてもらっている。元々はセリフウインドウは二行しか表示できない設定だったのだ。めっちゃゴネた。小学校の国語の文章すら収まらないだろそれ。
ゴネてウインドウの大きさ融通してもらったし、文章が途切れるのも辛いので、頑張って三行に納めているのいうのが現状だ。説明文とかでは未だに苦労するが、まあ、こちらは慣れてきた。問題は次だ。

書き方が制限される問題。
これは、辛い。というか自分でも未だにこの問題は理解しきれていない。
当ブログメンバー内でビジュアルノベル文化に精通している88IO曰く。
シナリオ構成も主観と客観が行き来し、前の文章を参照する「読み返しが必要な文」も所々にある。とても小説的だ。
ノベルゲームはクリックで前文が消える。読み返しの多用は疲れてしまう。

ノベルゲーム制作の難しさ
ノベルゲームの醍醐味ってなんだろう。僕は多くのゲームをプレイしてきたことがないので一般観は分からない。けれど「ノベルゲームといえば?」と聞かれれば、 脚本 原画 背景 音楽辺りが思い浮か...

らしい。
当然というか何というか、共同作業というのが初めてなので、もちろん自分はビジュアルノベル作成もこれが初めてだ。ビジュアルノベル文化もよくわかっていない。88IOの言いたいことは理解したのだが、ビジュアルノベル自体をわかっていないので、どれが『読み返しの必要な文』なのかも判別がつかない。
だって文章ノリと手癖で書いてるし……
以前積雲から『お前の文章の書き方のルール教えてくれ』なんて言われたときも、ろくに答えられなかった。ルールなど自分は持ち合わせていない。直感で、美しく、読みやすく、興奮するものを出しているだけ。文章力に自信はあるが、何が強さの理由なのかはぶっちゃけよくわかっていないのである。

だがまあ、現状を放置するわけにもいかない。問題点の洗いだしを88IOと積雲に丸投げするのもアリかなと思ったりもしたのだが、向こうのメンタルにダメージが行く。
自分は自分で、お勉強が必要だった。

……お勉強と言ったって、本格的なビジュアルノベルに手を出す資本力や気力は自分にはない。
スポーツカー乗り回す88IOやライカ欲しい病を実際にライカ買って直した積雲とは手持ち額の桁が違うのだ。少ないという意味で。
じゃあどうする?

 

 

 

\アイドルマスター シャイニーカラーズ!!/

……ソシャゲである。
今は、無料でゲームができる時代なのだ。

ニコニコで流行っていた『たべるんごのうた』経由で、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』なるゲームの存在は知っていた。掲示板も回って一通りキャラは把握している。
そしてこのゲームは。多分ビジュアルノベルの部類に入る。多分。きっと。

というわけで。不肖クイックサレンダー、後学のためシャニマスPになりました。
最初のガシャで満足いく結果が出ず四時間リセマラに費やした挙げ句、リセマラするほどSSRが出なくなる怪現象に遭遇し心がポッキリ折れたりもしましたが。疲れはてて直後床で寝たりしましたが。始めました。

担当アイドルは小宮果穂ちゃん12歳。かわいい。いい子。背がくっそ高い。これからよろしくね!!

……はい。
それから半日ほど費やしまして。大学の友人どものお力も借りまして。果穂ちゃんを三次審査で落としたり最終審査で落としたり準決勝で落としたり何とか優勝させたりしました。楽しい。

 

……で、プレイした感想としては。

あんまり!! 参考に!! ならねえ!!

面白いんだけどね? シャニマス君めっちゃ面白いんだけどね?
ビジュアルノベル各々の細かい差というものの存在を思い知る結果となった。
このシャニマス、世界観は現実寄りでシビアな方なのだが、選択肢が存在していたり、当然ながらキャラクターに焦点を当てた物語構成だったり、何より、地の文が存在せず台詞だけで物語が作られていたりと、中々、性質が異なる存在であったのだ。

まあ面白いし、これからも続けるが。お勉強になりそうなところはがっつり吸収する心づもりだが。ワンチャン記事にもしたい。
だがそれはそれとして、さくっと技量をコピー忍者、というわけにはいかないようだ。現実は厳しい。
ビジュアルノベルという環境ではどこまでの小説的文章が許されて、どこから許されなくなるのか。小説の読みやすさとビジュアルノベルの読みやすさの違いは何なのか。

……次回の執筆日誌は、『私こそが神だァ』編をお送りします。

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