クイックサレンダー初めての既成年飲酒

レビュー

二十歳を迎えて、二週間以上経過した。とはいえ自分は未だにアルコールというものに触れたことがなく。
いや、大抵は二十歳を迎えずとも酒なんて呑むようになっているらしいのだが。しかし一応理系男子は健全なブログ。そのメンバーである自分は、今日の今日まで呑まなかったのだ。未成年飲酒なんて大学生のすることだからネ!!
しかしまあ、自分もとうとう二十歳。飲むべきではない年から飲むべき年になってしまったのだ。今さらながら誕生日ケーキも囲むこととなったし、これは呑まねば無作法というもの。

というわけで。

今夜は焼き肉とよくわからないお酒で優勝していくわね……!!

まず手をつけたのはこのお酒。

前々から最初の酒はワインがいいかなーとか言ってたらこれが冷蔵庫に入っていた。どうやらコイツが自分にとって始めての酒である。

サッポロビール『苺のワイン』

とりあえずグラスにちょろっと注いでみる。ぶどうゼリーのような透き通った色あい。まあワインだから当然か。
臭いは……何というか……ビール工場の臭い。アルコールだからそんなもんなのだろうか。そもそもビール工場の臭いと言って通じる人が何人いることやら。しかし何というか、本当に説明し辛いのだ。うん、ビール工場の臭い。
恐る恐る一口。

……甘い。いや、純粋な甘味だけでなく、どことなく苦味、渋みも感じる。あと何というか薬臭い。しかし何よりきっちり甘い。イチゴを感じる。
しかし純粋なイチゴというわけでもない。どことなくケミカルで、舌に残るこの感じは……
……あれだ。ぺこちゃんのイチゴ飴のペロペロキャンディーの味だ。昔薬局でよく貰っていた。

結論として、不味くはない。アルコールビギナーの自分でも、ちびちびとなら何とかいける。甘いのが嬉しい。でもアルコール由来なのだろう苦味はやっぱりちょい辛い。

さて、自分の前には空になったグラスが一つ。
とはいえビン一本飲み干した訳ではない。そんなことしたら死んでしまう。純粋に、グラスにちょいと注いだ分をどうにか飲みきっただけなのだ。後は親に飲ませる。

しかし冷蔵庫に入っていた酒はこれだけではない。何かもう、親が気合い入れて色々買ってきたのである。
折角だし味だけ見てみよう。自分は別の瓶を手に取った。

伊賀の里もくもく手づくりファーム『夏のピルスナー』

知っている人はいるだろうか。三重県の山奥にある農場『もくもくファーム』内に存在する地ビール工房で作られている地ビールである。
ちなみにもくもくファームでは牛や豚も育てられており、ウインナー等も特産だ。一度オンラインショップでも覗いてみてはどうだろう。

話を戻す。どうやら地ビールというのは癖があって美味しいものらしい。これは買ってきた母の弁だ。最初から癖があるものを呑んだとしてそれ癖が何か認識出来ないよな、と思いつつ、とりあえず口に含んでみる。

……?

あまり味がしない……
臭いはする。独特の臭いだ。しかもどことなく懐かしい。保健室のような、消毒槽のような、どちらも違うような……
十分考えて、昔行ったもくもくファーム内の地ビール工房の臭いだと思い至った。当然すぎてもうどうしようもない。もくもく地ビール工房から出てきたものがもくもく地ビール工房の臭いがするなんて最早当たり前すぎる。そして誰にも伝わらないではないか。
しかしまあこれは仕方ない。本当に独特の臭いなのだ。母はこれをホップの臭いだと呼んでいた。
そういえば昔見学に行ったアサヒビールでホップの臭いを嗅いだ気がする。言われてみればこんな感じだったかな……

さすがだぞ!! むかしのことも ちゃんとおぼえて いるんだな!!

いや、別にあまり覚えてはいない。

もう一度口に含んでみる。やっぱり臭いは凄いが、あんまり味はしない。強いて言うなら麦の味。ちょっと甘くてちょっと苦い……そんな感じ。あとは炭酸が舌にちょっと痛い。
このくらいか。

結論。
わからん。

……とてつもない敗北感を感じる……
もうダメだ。我が語彙力敗北せり。これがどういう味をしているのか上手く言語化できない。あるいはこれがアルコールの魔力か? 意識にデバフがかけられたのか?
ちなみにこの時点でやたら動悸が激しくなってきている。

さて。
夏のピルスナーもグラスにちょろっと注いで、ちびちびと呑んでいた。本当に少しだけで、合わせて50mmlにも満たないのに、もうピルスナーの最後には呑むのが辛い。

ぶっちゃけ美味しくない。

アルコール正直美味しくない。これは自分がまだビギナーだからか、それともアルコールと相性が悪いのか。もしくは単純に好みじゃないのか。
そうだとするとちょっと困る。これまで作品を執筆してきた中で、とりあえず大人っぽさ出したかったらバーで黄昏させときゃ良いんだよとか思っていた我が身が下戸というのは、地味に今後の作品作りにつっかえるのだ。多分。

このままでは終われない。
いや、もうアルコールを同じだけ飲むのすら辛いのだが。それでもだ。自分は今度は有名どころ、缶ビールに手をつけた。

キリン『キリンラガービール』

有名どころだ。有名すぎるかもしれません。
ビールといえば、キリン、アサヒ、サッポロ、サントリー。四天王だ。そういうイメージがある。その一角、キリンのラガービール。
ラガービールというのは、マイルドな味わいとキレのある苦味が特徴的なビールの一種らしい。なんでも、ビール樽のどこで醸造されるかで味が変わるのだとか。面白い。
……ん? 苦味?

とりあえずグラスに注いでみる。本当に少しだ。注ぐというより垂らすのレベル。
嗅いでみるが、臭いは薄い。先ほど地ビールを嗅いだからかもしれないがその分余計薄く感じる。ほぼ無臭。

そして味だが……

……うっわ何これ!!
刺激的、脳に直接苦味が訴えてくる。脳天まで突き上げるような苦味である。あるいは辛味にすら感じられるほどの刺激だ。これがッ──ビールかッ──!!

まあ、自分が慣れていないだけなのかもしれないが。それでも、中々圧倒されるものがあった。ビール、恐ろしい世界である。

本当に少ない量をちびちび数度に分けて呑んで、ようやく完飲。もうこれ以上のアルコールはヤバい。本能がそう訴えていた。
空のグラスを引っ付かんでキッチンへ。水道水をグラスに注ぎ、一気に喉へと流し込む。

日本水道協会『水道水』

──美味い。

美味すぎる。なんだこれは。水か。
いや本当に美味しい。どこまでも透き通るような透明感。体内に染み入る穏やかな味わい。そうだ。これを求めていたんだ。本当に凄いから凄いよ。何杯でもいけそうである。
とにかく美味しい。水道水美味しい。

こんな美味しい水道水がガバガバ飲める日本国最強!! 日本国最強!!

 

アルコールを摂取して、2時間ほど仮眠を取ってからこの記事を書いている。アルコールのせいで文章が酷くなるとかありえるのだろうか。
ありえるとしたら、明日の朝これを読み返した自分は、きっと凄いことになるだろう。酔いも覚めるに違いない。

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