大学、いつ構内に入れるのかまだわからない積雲です。
大学生になって講義などで英語のレポートを書くことも増えました。英語自体そんなに得意じゃないので辞書引きながら頑張って英作文するのですが、出来上がった文章を読んでみると、「読みずらい」ことが多々あります。
そういう時は推敲して読みやすくしなければならないわけですが、そんな時に便利なWebサービスがこのHemingway Editorです。
Hemingway Editor
これは何?:読みずらい英作文をヘミングウェイのような簡潔な文章に推敲するためのツール。Webサービスで無料。
便利なところ:推敲すべきところがカラーマーカーで示されていて、推敲すべき理由も示してくれる。
簡潔な英語で書く理由
意外なことに、大学生が学ぶアカデミックライティング、つまり学術英語にこそ、簡潔に書くことが求められているようなのです。
ここ最近論文を書くときはひたすら中学レベルの文法を使うようにして、英文校閲は全く使っていないのだけども、レビューワーはライティングを高く評価してくるようになった。大事なのはネイティブチェックよりも、ノンネイティブでも簡単に読める英語で書くってことなのかも。
— 内藤健 (@drk0311) June 8, 2020
理由として挙げられるのは上記のツイートのように『ノンネイティブにも読みやすくなければならないから』というものがあります。
学術論文は広く世界の研究者に読まれ査読される必要があり、そのため今や世界語となりつつある英語で書かれることが多いです。
世界中の研究者の中には当然英語がネイティブではない人も大勢いるので、その人たちにも読まれて審査されうる英語を書かなければならないというわけです。
卒業論文を書くことになる大学生も、(たとえ卒論を英語で書かなくても)このスキルを習得しておくことが好ましいといえるでしょう。
そもそも簡潔な英語とは
では簡潔な英文とはどのようなものなのでしょうか。
簡潔な文体で知られるヘミングウェイの文章には次のような特徴があるとされています。
- 形容動詞をほとんど使わない
- 受動態をほとんど使わない
- 難しい言い回しを避ける
- 一文が短い
つまりこれらの基準に従って推敲すれば読みやすい文章に近づくというわけです。
Hemingway Editorの使い方
Hemingway Editorは自分が書いた拙く読みずらい英語をヘミングウェイのように簡潔で美しい文章に推敲するためのツールです。
サイトにアクセスすると、例文と推敲すべき点がすでにマーカーで示されています。
今回はチュートリアル的に例文を推敲していきます。
マーカーは色別になっており、それぞれ推敲すべき理由と対応しています。
形容動詞の多用を避けよう | |
受動態の多用を避けよう | |
難しい言い回しを避けよう | |
長すぎる一文を短くしよう |
試しに一文目の
The app highlights lengthy, complex sentences and common errors; if you see a yellow sentence, shorten or split it.
を
The app highlights lengthy, complex sentences and common errors.
if you see a yellow sentence, shorten or split it.
という風に二文に変えてみます。
すると
↓
このようにマーカーが外れ、推敲ができたことがわかります。
他の箇所も同様に推敲し、文中のすべてのマーカーがなくなれば推敲完了です。
もちろん自分で書いた文章をコピペしてを添削してもらうこともできるので、推敲しながら自分の文章の癖を掴むこともできます。
まとめ
簡潔な英語で書け、と言われても自分で書くのもそれを推敲するのも難しいことです。
しかしHemingway Editorを用いればそれらを視覚的に行うことができ、自分の文章がどういう傾向にあるのかを知ることもできます。
英語でレポートを書く機会があれば、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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