大学合格記念のRyzen自作PCに挑戦後、ひとつ不満が残っていました。
「キーボードとマウスが同時に使えない!」
今までノートパソコン、特にThinkPadを使ってきたのでマウスなんて必要なかったんです。テンキー付きのキーボードの右にマウスを置くとホームポジションがどんどん左へとずれます。他の人はどのように使っているのか疑問です。結局、左手でキーを打ち右手でマウスを握っていました。
そうだ、ThinkPadのキーボードを使おう
ThinkPadのキーボードに外付け版があることは前々から知っていました。でも高かったんですよね。USBとBluetoothの2種があるんですけどUSB版でも約1万円もします。
と思っていたらAmazonで5,940円でした。即決です。
日本語か英語か
価格は20円しか変わらなかったので英字キーボードにしました。理由はロマンです。ひらがなが入っていない方がカッコいい。また、当初使っていたX41が英字キーボードで使い勝手が良かったからでもあります。Alt + ‘
で普通に日本語入力に変更できます。個人的にはCtrl + Space
の割り当てがおすすめです。
押し心地について
僕が所有しているThinkPadで一番新しい機種がX260です。比較するとこのキーボードの方が音が高めかな。押し心地は昔の方が良かったことに変わりありませんがAmazonレビューで書かれているほど悪いとは思いませんでした。
トラックポイントについて
やはり短くなっています。X40のキャップと比較するとよくわかります。
また、僕は最近クラシックドームにハマっているので交換しました。
コネクタについて
Amazonレビューでもよく見かけますが、このキーボードが採用しているmini USBの強度は正直不安です。なぜtype-Cにしなかったのか。持ち運ぶために頻繁に着脱する、またはコードをよく引っ張る環境で用いなければ特に問題ないと思われます。(36か月保証ですし。)
ドライバのバグと解消法(2019/03/29現在)
これについて書くためにこのレビューを投稿しました。
キーボードをPCが認識すると自動で「ThinkPad Keyboard Suite Updater」というソフトがインストールされます。これによりトラックポイントを用いたスクロール、カーソルの速度調節が可能になります。特に動作に問題はありませんでした。
しかし、タスクマネージャーからスタートアップを見てみると思わぬ落とし穴が!
アプリが重複して登録されています。
ドライバによって登録されたアプリは以下の4つです。
- MainCpl.exe
- osd.exe
- HScrollFan.exe
- SetSpeed.exe
まず、レジストリのどこに登録されているかを調べてみました。主に考えられる場所は以下の3か所。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
Win + R
で表示されたテキストボックスに regedit
と入力して中身を見た結果、上の①と③で同じアプリが登録されていました。(画像の赤格子内)
どちらか片方を消せばよいことはこれで分かったのですが、ここでひとつ問題があります。
重複しているosd.exe、HScrollFan.exe、SetSpeed.exeが32bitか64bitであるかによってどちらを消すべきか変わる点です。(きっとどっちでもいいけど。)Wow6432Nodeという場所は64bitOSで使っている32bitアプリを登録する場所なので、この3つのアプリが64bitならこちらを32bitなら他方のレジストリを削除すればよいのです。
32bitと64bitの判別は手っ取り早くVimを用いてバイナリ解析しました。EXEファイルのバイナリをみて、
- [
50 45 00 00 4C 01
] がある -> 32bit - [
50 45 00 00 64 86
] がある -> 64bit
と判断します。
操作手順は単純で、
- Vimをバイナリモードで起動:
vim -b osd.exe
- 16進数ダンプ形式の1バイト表示に変更:
:%!xxd -g 1
- 上記の文字列を検索:
/50 45 00 00 4C 01
以上を繰り返した結果、
- MainCpl.exe -> 64bit
- osd.exe -> 32bit
- HScrollFan.exe -> 32bit
- SetSpeed.exe -> 32bit
であることが分かりました。
よって、MainCpl.exeが登録されている側の重複アプリ3つのレジストリを削除しました。
これでスタートアップの重複も解消されました。
また、Amazonレビューにも書いておきました。Lenovoへの問い合わせメールも送る予定です。自分の動作環境が原因の可能性もあるので対照実験後まで保留にしています。
まとめ
総評としてはやっぱりトラックポイントキーボードは便利です。ホームポジションがモニター正面になっただけでも相当楽になりました。
ただ、一番はTex Yodaですかね。トラックポイント付きでメカニカル。高くて手が出せませんけど…。Lenovoさんが出してくれればそれなりに需要はあると思うんですけどね。
コメント
同様の件で検索してたどり着きました
全く同じ状態でした
今となってはちうごくメーカーとはいえ、 應用程式が気持ち悪いですね
osdの方はLenovoサイトのサポートで機種の自動判別で使われるみたいですが、
maincplxの方が何をやってんだか全然わかりません
過去にもやらかしてるので、スパイウェアとかじゃなければいいのですが。。。
MainCpl.exeがスパイウェアかどうか判断できないところが怖いですよね。他アプリが32bitなので64bit互換用のアプリであればいいですが。残念なことにWindows32bit版を所有していないので検証が行えません…
確認ができる機会があれば記事にまとめる予定です。
お久しぶりです
トラックポイントの動きがおかしくなってきて寿命かなと思い、トラックポイントキーボードIIを購入しました
こちらのドライバだと、キーボードとマウスのプロパティは分離するようです
で、同じく4つのスタートアップが登録されていますが、重複はなくなっています
しかしながら、maincpl以外の3つは32ビット版で、これはこれでもにょるw
とりあえず報告まで
興味深いコメントありがとうございます。
Trackpoint Keyboard IIは筐体が順当進化した良いキーボードです。
挙動はハードウェア側で制御してくれるのが理想ですが。。。
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