『最初は期待する成長に及ばないものの継続すれば期待以上の成果を得られる』と言いたげな図がある。
継続にはモチベーションが不可欠なので信じたいものを信じること自体正しい。
だがこの図には錯視がある。ある時点までの成果は積分することで求められるものの、ターニングポイントとされる時点では未だに現実が劣っている。
成長が理想を超える時点を知っていることが前提となっている。現実的ではない。
時間の流れの中で生きている以上、ある時点における成長など認知することはできないからだ。
それに継続のモチベーションとなるのは積み上げた成果と成長の実感であって成長ではない。
感性は相対的だ。成長の実感は成長速度に依存している。
理想の成長を感じられる点はターニングポイントとされる時点よりも早い。
最初は楽しくなかったものが継続するにつれて楽しくなるのがこの時点。ただし期待する成果はまだ得られない。
理想と同等の成果を得るためには、実際はより長い時間を要する。
継続は力なり、されど実感は近く実際は遠い。
コメント