筆者は中学生時代から今日まで耳掛け式ヘッドホンを愛用している。SONYのMDR-Q68LWをイヤーパッド交換しながら使っているが、耳掛けのゴム部分が割れてきたので買い替えを検討することにした。
主要な現行品は以下の通り。
autio-technica ATH-EQ300M | 892円 (Amazon) |
JVC HP-AL202 | 1,400円 (yodobashi) |
KOSS KSC75 | 3,180円 (Sound House) |
autio-technica ATH-EW9 | 14,609円 (Amazon) |
自動巻取り機能や耳掛け機構に拘りを持った3,000~5,000円帯の製品は減ってしまい、安いか高過ぎるかの2極化が進んでいる。
良い機会なので研究室用に安価で巻き取り機能付きのHP-AL202、メイン用途で最高級のATH-EW9を購入した。
ATH-EW9インプレッション
ATH-EW9は2003年11月発売のロングセラー製品。同期のATH-EM7, ATH-EM700は既に終売しており、海外限定でATH-EM7Xが販売されている。
箱は無駄におしゃれ。
見た目も高級感がある。本体の0.6mコードは上着のポケットであれば延長コードなしに使用できる。付属の1.0m延長コードは細く軽量なのは好印象。
コードに自動巻取り機能がないので収納は少々面倒くさく、付属ポーチはソフトケースなの衝撃耐性はない。付属ポーチケースの質は良くて好印象だが、ハードケースを検討する方には眼鏡ケースをおすすめする。
耳掛け部分は調整が効くのでフィット感は高い。また33gの小型軽量なので装着感も悪くない。ただし、古典的な耳に掛けて挟む仕様であるため、眼鏡を掛けていたり耳周辺の髪が長いと片手での装着は難しい。そのため総合的な装着感はMDR-Q68LWが上。
また、自動巻取り機能がないためコード伸縮に遊びがなく、コードに少し物が引っ掛かるだけで耳が引かれる感触がある。耳掛け部の面積が小さいため装着時の違和感は他製品より小さい反面、コード自体の重さを感じやすい。
音質はオープンイヤーの性質上評価しがたいが、MDR-Q68LWよりもクリアな印象を受けた。ウォークマンのClear Audio+との相性は良い。
全体としてコスパは下位製品に劣り、音質はオープンイヤーの制約を受けるものの、所有欲を満たすデザインと装着感で満足度は高い。耳掛け式ヘッドホンはながら聴きや通話にとても便利なので、終売になる前にAliExpressでATH-EM7Xも買ってしまうかもしれない。
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