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【PC小技】 WindowsでiPhoneの写真(HEICファイル)を無料で表示できるようにしよう!

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iPhoneの写真を取り込んだりしたとき、.heicという拡張子のファイル(HEICファイル)になっていて、Windowsで開けない!見れない!編集できない!なんてことはないでしょうか?

今回はそれを解決する方法をご紹介します。

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HEICファイルとは

iPhoneなどの写真を見ると、.heic という拡張子のついた写真となっているかと思います。これはHEICファイルといって、画像ファイルとして使用されるJPEG(.jpg)などと比べて圧縮率が高く、それによってファイルサイズを小さくすることができるファイル形式です。ざっくり言えば、JPEGよりも新しいファイル形式です。

たとえばこんな感じ (エクスプローラー)↓

HEICファイルは、iOS 11(2017年)から使用されるようになっています。

拡張子とは

拡張子というのはWindowsにおいて、ファイル名の後ろに付く、ファイルを識別する文字列(≒単語)です。たとえば.txtや.pngや.mp4などがあります。

Windows標準の状態では確認できませんが、わからない人は下記リンク↓を参照して、拡張子を表示できるようにしてください。

ファイルの拡張子を表示する方法 | NEC LAVIE公式サイト > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 014995

なぜHEICファイルを表示できないのか?

これはHEICファイルの圧縮コーデックが関係しています。

HEIC形式はHEVCコーデックを利用してエンコード(圧縮)・デコード(展開)されます。

このHEVCコーデック(いわゆるH.265)は特許ライセンス料を払う必要があるなど

よって自分であとから導入する必要があるようです。

HEICファイルで色々したい!

HEICファイルでは現状扱いづらいので、JPEGファイルへの変換が必要です。

「フォト」アプリにおいてCtrl+Sをして別名保存時に拡張子にjpegを選択するなどしてください。

HEICに関する、より詳しい説明

HEICというのは、HEVC in HEIFという意味です。つまりHEICファイルは、ファイルのコンテナ(ファイルの構造)としてHEIF; High Efficiency Image File Formatを用いて、画像自体のコーデック(圧縮展開アルゴリズムなど)としてHEVC; High Efficiency Video Codingを使用しているファイルです。

HEIF自体は無料で利用できますが、HEVCコーデックの特許使用料が発生するため、使用できないなどのややこしいこととなっているのです。

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解決策1: Microsoft公式ソフトウェアを導入し、フォトアプリで開く

Microsoftが提供している、下記のソフトウェアを2つともインストールすることでフォトアプリから使用可能になります。ともに無料で利用できます

それぞれのリンク(通常リンクで良い)を開いて、青色の「Get in Store app」をクリックすることで、Microsoft Store Appが開き、青色の「入手」をクリックすることでインストールすることができます。

日本語リンク版はこちら。上記でも下記でも同じものをインストールすることができます!

注意点としては上記2つとものインストールが必要ということと、Microsoft Storeアプリから上記アプリを検索してもヒットしないこと(なぜ見つからないことがあるのかは不明)、新しめのWindows 10以降のWindowsが必要(Windows 7, 8, 8.1などでは利用できない)で、さらにハードウェアに制限があることです。

また稀に上手く動作しないことがあり、その場合は後述する解決策2の方法を試してみてください。

補足

先程紹介したソフトウェアの類似として、下記のソフトウェア(有料)も存在しますが、こちらはインストールする必要はありません。

解決策2: CopyTrans HEIC for Windowsを導入し、フォトビューワー(Windows Photo Viewer)で開く

Windowsで簡単にHEIC形式の写真を表示 | CopyTrans

注意点としては個人使用に限られることです。このソフトウェアの良いところは右クリックからHEICファイル → JPEGファイルへの変換をすることができることです。

さらにWindows 10以前においても利用できます。(Windows 7, 8.1など)

ある種の解決策: HEICファイルになることがそもそも嫌であればiPhoneの設定変更をしよう

写真ファイルとして、HEICファイルをiPhone(iOS)が出力することが嫌であれば、設定を変更しHEICファイルとして保存するのではなく、JPEGファイルとして保存することができます。

iPhoneの保存される写真フォーマットを変更する

  1. 設定アプリを開き、「カメラ」を見つけ、タップする。

  1. 「フォーマット」をタップする。

  1. 「高効率」が選択されていると、HEIC形式で保存されるため、「互換性優先」を選択すると、JPEG/H.264を利用できる。

以上で今後はJPEGで利用できるようになります。ただし設定変更以前の写真ファイルは、以前のままHEICであることにご注意ください。

感想

HEICファイルはファイルサイズが比較的小さいため、iPhoneの容量の増加を軽減することができるという良い面もありますが、ライセンスの問題などで必ずしも使いやすいとは言いづらいファイル形式のようです。

面倒ですが、このようにすれば無料でHEICファイルを閲覧・編集できるようになるかと思います。

(個人的にはAVIFファイル(AV1 in HEIC)とかが普及すると面白いかもしれないと思っています)

参考

High Efficiency Image File Format – Wikipedia
→ 日本語版記事は内容が不足しすぎていますが、英語版はちゃんと色々載っていて助かりました。

【レビュー】Windows 10でH.265/HEVC動画を再生できるようにするパッケージ「HEVC Video Extension」 – 窓の杜

写真の拡張子がHEICファイルで見れません。PCで開いたり変換する方法は? | よくあるご質問 | 株式会社ノジマ サポートサイト
→ ノジマさんの記事は大変参考になるので、こちらもおすすめです。

 

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