オリンパス、一眼レフをよくこの小ささまで詰め込んだなあ。
こんにちは。フィルムラブな記事ばかり書いて、挙句の果てにX-Pro3というデジカメを買ってしまった積雲です。
今回は手持ちのフィルムカメラレパートリーから一番お気に入りの一台を紹介したいと思います。
Olympus OM-1
Photo:積雲
これは何?:オリンパスの露出計搭載完全機械式一眼レフカメラ。1973年発売。
いくら?:キタムラのジャンクコーナーで200円(税込み)
好きなところ:コンパクト。露出計付きだから失敗しない。シャッター速度ダイヤルの位置。
好きじゃないところ:たまに巻き上げ失敗すること・・・・
すべてマニュアル操作のフィルム一眼レフ
Photo:積雲
このカメラは機械式カメラといって、写真を撮るための機能に一切電気を使いません。
露出計がついているのでその為の電池はいるのですが、シャッタースピードも絞りも自分で決めるんじゃい!って人は電池入れなくても動きます。
もちろん露出計が付いているので確認しながらしっかり露出を詰めるといった撮り方もできます。
Photo:積雲
軍艦部にはISO感度を設定するダイヤルとシャッターボタン、巻き上げレバーがあります。
あれ、シャッター速度のダイヤルは?と思われる方もいるでしょう。
実はOM-1、マウント部分が丸ごとシャッターダイヤルになっているのです。
Photo:積雲
こういった配置にすることで、設定変更時にいちいちファインダーから目を離して設定を確認してまた覗く、といった作業がなくなります。
このマウント部にシャッターダイヤルがあることによってファインダーを覗きながらにして絞り、シャッタースピード、フォーカスという撮影の三要素を操作できるという優れたUIが実現しているわけです。
生産台数も多く、現在は中古市場で5000円ぐらいから出回っているようです。
マニュアル操作は慣れれば楽
Photo:積雲
オートフォーカスも自動露出もないカメラと聞くと敷居が高いと感じる人も少なくないと思います。
しかしながらOM-1の場合、先ほども述べた操作性の良さによって、テンポよく撮影することが可能です。
Photo:積雲
撮影していくうちに、これぐらいの設定なら適正かな、という感覚が露出計があることで磨かれていきます。
それに、ネガフィルムでの撮影の場合はラティチュード(適正露出から外れた時にどれだけ回復できるか)が広いので、割とオーバー露出目に取っておけばまあ失敗しないです。
Photo:積雲
前にフィルムを使ったことがない人に「自分を取ってほしい」といって渡したのですが割と迷わずすんなり撮影できたので、その操作しやすさは折り紙付きです。
Photo:積雲
撮影の三要素が直感的に操作できるという点で、OM-1はフィルム初心者にこそ使ってほしいカメラだと思います。
モノクロ撮影も楽しい
Photo:積雲
OM-1でぜひ試してほしいのがモノクロフィルム。
ファインダーが広くて見やすく、フォーカスも合わせやすいので、自分の狙った通りの光を記録することができます。
Photo:積雲
色という要素を排して光だけを見るという体験は、フィルムにしかできないものです。そして折角撮るなら絞りやシャッタースピードなどで自分の意図するものを表現したいものです。
Photo:積雲
OM-1ならそれらが初心者でも直感的にできるので、意図した写真を撮ることが容易になるのです。
フィルムという沼の入り口としての一台
Photo:積雲
デジカメ、そしてデジカメすらスマホに押されている今、フィルムを始めること自体、「レトロ趣味」「懐古主義者」というレッテルを張られてもおかしくない時代です。
Photo:積雲
一方でフィルムは情報が濫造される現在において、きわめて制限的な撮影方法を持っています。
Photo:積雲
被写体や光への注意を必要とする撮影体験や1巻きのフィルムで36枚までしか取れないフィルム写真が持つ希少性は新たな魅力になりつつあります。
Photo:積雲
まあ、そんな難しいことは考えずに、このOM-1のような露出計が付いている機械式一眼レフを使って、気軽にフィルム撮影を始めてくれたらな、と思います。
まとめ
- 驚くほどコンパクト
- 撮影に集中できるUI
- 露出計付きで初心者も安心
- いろいろなフィルムを詰めて出かけよう!
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