どうも積雲です。MV製作が佳境に入りましたがそれはそれとしてサマーゴースト見てきました。
サマーゴースト
これは何?:イラストレーターloundraw率いるFLAT STUDIOが初めて送るオリジナルアニメ映画?
いくら?:40分1300円(TOHOシネマズ梅田別館)
好きなところ:色彩、美術。
好きじゃないところ:登場人物のバックグラウンドや心の揺れ動きが弱い。
やってまいりました#サマーゴースト pic.twitter.com/q3vp8RyrpT
— 積雲12/10MV公開 (@sekiun_creation) November 12, 2021
88IOも観てきたらしいので一緒に感想戦をしました。一応一緒に感想を言い合う記事ですが88IO単体の記事も上がるので彼の正直な感想はそちらで。
— 88IO (@88IOBF) November 12, 2021
どういう映画かは以下を参照。
感想
夕方の色彩が独特。好み。
絢音さんは自らの死体を探してほしいと言ってくる貞子。
優しい世界版リングとも言えそう。
幽霊状態は時間が止まってるのかと思ったら、最後のシーンで外部からわかるみたいなのでそこら辺のルールは曖昧だと感じた。
でもそこらへん厳密にやるとそこに目が行く作品になっちゃうから。そこは本筋じゃないでしょっていう。
冒頭で三人生きてると思わせておいて実は・・・っていうやつ、実は作中で何となく察しちゃってそうだといいなあと思ったので感動はしなかった。
幽霊はもの持てない設定があったから涼が冒頭で花火持ててたのが引っかかる。
あおいちゃんのいじめに対する反抗に体がかゆくなる。
同感。水かけられるとわかって屋上いくのやらせでしょ。
好きなポイント
友也を死にいざなうおかしな彩音さんが友也自身だったところ。おおっ!ってなった。友人からの声で自殺を思いとどまったというのだと成長や決意を感じられないけどここでちゃんと(死にたい自分と)決別できた感じがする。
自分は好きなシーン冒頭五分に固まってるからなあ。上からサーって降りてきて風が吹き抜けて花火がカーンってなるところ。あとは無難だけど花火を消して戻っていく演出は好きだった。
絢音さんすき。オタクの理想の彼女。最初は直ぐなれなれしくなるのに抵抗感あるけど「うらめしや~」で完全に心を持っていかれてしまいました。
漫画版もいいぞ
漫画版いいな。絢音さんが映画ほど甘くないし、主人公がちゃんと死にたがっているし、花火に依存してるし、闇落ちするし。
わかる。映画版にないドロドロしさがある。
死体もちゃんと出るし。雰囲気はこっちのほうが好き。そういえば映画版あの後死体どうしたんだろうね
言ってはいけないやつ~
まとめ
FLAT STUDIOはZ会らとコラボしてたくさんの映画予告風映像をリリースしてきました。
これはloundraw氏の卒業制作。
FLAT STUDIOとしては以下のような映像がリリースされています。
これはスタジオ所属のbanishment氏のもの。
これらはすべて長編として作られることはなく、あくまで予告編風という意味での技術実証実験だったんだろうと思います。
正直これまでは予告編しか作らないスタジオという印象が強かったです。
数か月前~~~~
FLAT STUDIOから『サマーゴースト』っていう映画出るらしいよ。
出るの?
~~~~~
そして初めて長尺の映像が出て、そこら辺の評判を払しょくできたかなあというと、自分はあんまり・・・と感じています。
本篇は40分という尺の短さもあり、展開を早巻きにしたりダイジェストを挟むことも多く、正直に言うと予告編の短い映像で華やかに見せるという手法から抜け出せていないと感じられました。
映画はその尺ならではの『見せる長尺』や丁寧な状況描写で時間経過や世界観へと没入するゆとりを持たせるべきなのですが、そこらへんがはしょられていて、個人的には深く感情移入できない感じがありました。
また登場人物のバックグラウンドの説明が不足していたのもそう感じている理由、とくにあおいのいじめられている理由が描かれていないのはなかなか腑に落ちなかった点です。パンフを見ても、そこら辺を意図して書かなかったということで、そこは本筋ではないとはいえど省かれたことで彼女のストーリーとしてはあまり共感しにくいものになってしまったと感じています。
いじめられている理由書く気なかったの?
らしい。
自分の中ではランク付けするわけじゃないけどほしのこえ<サマーゴースト<雲の向こう以降の新海作品って感じかなあ。
さておき、FLAT STUDIOはこれまでのアニメスタジオの感じとはだいぶ違う制作手法や個性的なクリエイターが多数参加しているので、これからの作品に期待を持っています。
映画『サマーゴースト』は
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