MV制作が終わったので精神的に解放されている積雲です。
兼ねてから行こうと思っていたこむぎこ2000氏の個展『KG-2000』に行ってきたので帰りの新幹線からレポートをお送りいたします。
個展詳細
こむぎこ2000氏のtwitter
KG-2000会場レポ
大阪から新幹線を飛ばすこと3時間。冷え込んだ週末の東京の空気を吸って、そして表参道という街の何もかも品位の高そうな感じに多少ビビりながら会場に到着しました。
入ってみると意外とこじんまりとした空間でしたが、その密度はとても高いものでした。
まず入り口付近には物販の見本が並べられており(一部撮影禁止)、その中にこむぎこ2000氏が『不革命前夜』、『勘ぐれい』の制作に使用したiPad Proが展示されていました。しかも『勘ぐれい』の冒頭のニラちゃんがクシをかけているシーンの作業ファイルをループ再生していました。同じくクリスタを使ってる身としてはツールの配置やレイヤ構造、カラーヒストリーの色など気になっていた制作の裏側がわかり、めちゃめちゃ良かったです。(語彙喪失)
また入り口付近の壁には個展用のポスターのロゴやイラストの原画が展示されており、氏の細かな鉛筆のストロークや濃淡の付け方など、本物を間近で見たからこそ伝わってくるものがあり、見入ってしまいました。
その先を進むと物販の複製原画が展示されていました。これは過去のMVの名シーンを切り抜いてアクリル板に印刷したものですが、非常に凝った作りになっていました。
線画のアクリル板、人物や主題となるオブジェクトの色だけのアクリル板、そして背景のアクリル板という3層構造になっており、個展会場の床からのライティングも相まってまるでキャラクターがその世界から飛び出てきたかのように見えました。これはいいグッズですね。
奥のブースには縦置きのモニターが並んでおり、これまでYouTubeやTiktokに投稿された縦長のループアニメーションが展示されていました。この展示方法はやっぱりアニメならではという感じがしましたし、個展会場自体にも世界観が生まれていたように思います。
こむぎこ2000氏は過去にこんな呟きをしていました。
もし個展開くならディスプレイ置いて延々とアニメが流れる不思議な空間にしたいな…あと人少なくて静かなほうが個人的には好き
— こむぎこ2000 「KG-2000」個展開催 12/8-12/25 (@komugiko_2000) August 28, 2020
今回の個展はほとんどこのツイートの通りの空間になっていて、こむぎこ2000氏の世界観はそのアニメだけではなく古典という空間そのものにも発揮されている感じがしてとても良かったです。本人が在廊している土曜日ということもあり、途中入場制限が入るほどの人数でしたが、会場内はとても静かな空間で、展覧会に来た人たちもその世界観に浸っている感じがありました。
また非常に運が良いことに本日18日から現在制作中の新作アニメのアイデアラフと映像がメインの部屋の中央に展示されることになりました。映像はTwitter未出の新規映像となっており、毎作品クオリティーの限界を目指すこむぎこ2000氏らしく、これまでにない挑戦的なものになっていました。ぜひ会場でご覧ください。
物販のある入り口付近に戻ると応援メッセージの書き込めるスケッチブックが置いてあったので自分も書き込んでおきました。他のページにははなぶし氏やACAね氏などこむぎこ2000氏と交友の深いアーティストの応援メッセージが書かれており、この一冊単体でも見応えがあります。
私積雲は物販では画集と不革命前夜のポスター(品切れ中でしたが奇跡的に入荷していました!)を購入しました。
そして本人在廊ということもあり画集にサインをいただきました。
サインには不革命前夜の女の子をチョイス。少しの間ですが胸が熱くなるような会話を交わし、最後はグータッチで締めました。
KG-2000最高!!!!!!!!!!!!!!
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