みなさん気分はいかがですか。積雲です。
今日は私が大阪のサブウェイで見つけたクールなカメラを紹介したいと思います。
それでは始めましょう。
Nikon N4004
これは何?:日本のhigh-techメーカーニコンが80年代に作ったオートフォーカス一眼レフカメラ。
いくら?:大阪駅のサブウェイで$20(驚くほど安い)
好きなところ:80年代バイブを感じるソリッドな作り。
好きじゃないところ:ファインダーに情報がなにもないこと(必要不可欠なSSなどの)。
これがニコンN4004です。見ての通りとても古いカメラです。これは1987年にリリースされました。ニコンが言うには、「エントリーレベルのボディー駆動型AF一眼レフ」です。
ボディー駆動型AFって何?
ここに文脈があります。
1985年にミノルタがα7000を発表しました。これは世界で初めての『実用的なAF一眼レフ』でした。彼らはオートフォーカスのためにレンズマウントを変更さえしました。そのおかげで、これは空高く売れました。
この「αショック」からオートフォーカスの時代が始まったのです。そしてすでにいるカメラ業界の巨人であるニコンとキヤノンのアンサーに注目が集まっていました。
1987年にはキヤノンはEOS650を発表しました。名前に親しみがあるかもしれません、今も続いている“EOSシリーズ”なので。彼らもレンズマウントを変更しました。
そしてニコンは1986年にF-501を発表しました。そして彼らはレンズマウントを変更しませんでした。
レンズマウントを変更しないことは大きな挑戦でした。ミノルタもキヤノンも大口径で、コンピュータ制御できる電子接点を搭載し、装着も容易なマウントを新調したので、新しく出てくるレンズ群は魅力的でした。また市場もマウント変更にはポジティブで、「マウントを変える?オートフォーカス対応なら仕方ないか」という空気がありました。
ニコンがマウントを変更しなかった理由は色々ありますが、一つは「すでにFマウントのAF一眼レフがあった」からでしょう。1983年ミノルタに先立つこと2年、ニコンはすでにF3AFというカメラでオートをフォーカスを実現していました。しかしこれはレンズ側にモーターを設置したためレンズが重く、またAFセンサーも小型化されていなかったので頭の重いデザインになっています。ちょっと、醜いでしょう?実際、オートフォーカスも実用とは言えませんでした。
ニコンはF-501でオートフォーカスに再チャレンジするにあたって、F3AFの教訓からボディー側にモーターを内蔵することにしました。これが成功でした。レスポンスもよく、少なくともα7000に市場で対抗するだけの製品ができたのです。
これがボディー駆動型AFの意味です。
ニコンF-501に次いで投入されたのがこのN4004でした。とにかく何もかも自動的にできることがこのカメラの売りでした。
ディシジョン・マスター・システムが全てをコントロールします。カメラも、レンズも、フラッシュも。どんなに難しい環境光でも。
N4004はフィルムのロード、巻き、巻き戻しそして、オートフォーカスさえも自動で行います。
当時のライフ誌の広告を見る限り、オートフォーカスという機能をまるでラスボスのように言っていることがわかります。
さてこれを見回してみましょう。
作りはプラスチックで、しっかりした作りで、ちょっと光っています。多分経年によるものでしょう。
ダイヤルが2つあり、シャッタースピードと絞りを設定できます。わかりやすい視覚的表示です。
ちなみに絞りダイヤルがあるのでレンズ側は最小絞りに設定しなければなりません。最初間違えていてシャッターが切れなくて焦りました。
シャッターボタンは35年経った今でもよく反応します。いいですね。
先ほども言った通り、このカメラはあなたのために全てをやってくれます。購入してから1ロール分のフィルムで写真を撮りました(事故的に全部プログラムオートだった)が、結果は、なんというか普通でした。露出が外れているカットはなく、全て綺麗に撮れています。
撮影体験で気になったのはAFの合焦です。暗いところでは全く機能しません。これは大きな取引ではありません。最大の問題が合焦するまでシャッターが切れないことです。明るいところで半押しにして、一見フォーカスしたように見えても、カメラ側では合焦していないと判断している時があり、その時はシャッターが切れません。とてもいらつく体験でした。
またファインダー内には一切シャッタースピードと絞りの情報がありません。プログラムオートモードでもです。特にシャッタースピードは手ブレを抑えるためにも表示が必要です。これらの制約はよくテックカンパニーが“エントリーレベル製品”にすることです、よりハイグレードな製品を買わせるために。
全体的にはとてもソリッドな製品でした。フィルムなのに全てが自動で撮影できるという体験は新鮮でしたし、当時好調だった日本による、80年代の豪華なデザインやユーザビリティは再びクールになろうとしています。
あ、言い忘れてたけどとてもいいシャッター音です。
良い音 pic.twitter.com/Ux0v5crQxb
— 積雲 (@sekiun_creation) March 24, 2022
記事を読んでくれてありがとう。よかったらいいねとブックマークをしてください。それでは次の記事でお会いしましょう。ピース!
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