新大学生となり、まず必要となるもののひとつとしてノートパソコンが挙げられるのではないでしょうか。今回は僕が考えるノートパソコンの推奨スペック等について書こうと思います。
生協推奨PCを購入する前に踏みとどまれ
生協で扱っているノートパソコンは価格が無駄に高いです。筆者の進学した大学ではレッツノートで20万円程でした。
「生協PCは買うな。買うやつは情弱だ。」と言う人も少なからずいますが、僕はそう思いません。なぜなら、初期費用は高くとも大学生活の間は使い続けられるという安心感を買うことができるからです。パソコンに苦手意識がある人は迷わず買っても損はないと思います。
しかし、コストパフォーマンスを重視するとウェブで購入した方が圧倒的に良いのです。まず、生協推奨PCがなぜ高いのかについて簡単にまとめてみます。
ブランドPCを扱っている
生協推奨PCはレッツノートやMacBookなどパソコンの性能ではない部分にお金をかけているものが多いです。(レッツノートは堅牢性を維持したまま軽量化すべくボディにマグネシウム合金を採用。MacBookは正直デザインの一点張りだと思います。)
誰が学校への登下校にブランドバッグを持ち運びたがるでしょうか。購入メーカーを変更するだけで、性能を維持したままコストカットできます。
CPU性能が過剰
日常生活で目にするほとんどのパソコンにはIntel製CPUが搭載されています。性能の指標としては、
Atom、Clereron < Coreシリーズ
となります。
また、Coreシリーズの型番表記については以下の通りです。
例:Intel Core i7–8550U
i7:i3、i5、i7の順に性能が上がります。
8:第8世代(2018年製)CPUであることを示します。
U:一般的なノートパソコンはUシリーズであることが多いです。(ハイエンドノートパソコンではHQ、デスクトップパソコンでは無印やKなど。)
性能: U < HQ < 無印 < K
生協推奨PCはCore i5やCore i7を搭載していることが多いのですが、実は一般用途であればCore i3で十分なのです。また、Core i5搭載PCの相場が8万円程度であることを踏まえると、Celeron搭載PCを8万円で売っている家電量販店での購入が非推奨なのも頷けるかと思います。
加えて、CPUの性能は年々上昇しています。4年後にも問題なく使えるスペックという点を考慮した結果なのかもしれません。
充実した保証
生協で購入したパソコンは4年の間は故障しても無償修理・交換をしてもらえます。保証料は高いんですよね。(バッテリーのへたりに対応してもらえるのかは謎ですけど。)
しかし、考えてもみて下さい。パソコンの寿命は5年と言われるなか4年間で何回も壊しますか。7万円のパソコンを購入して2回壊しても投資額は変わらないのです。(数年前のi7と現行のi3が同性能であることはざらにあるので、結局は性能面も大差なくなります。)
これである程度は生協推奨PCが高い理由と不満な点が分かったと思います。では次に他の場所での購入を検討している人向けに書いていきます。
家電量販店では購入するな
よく言われますが、これは事実です。店頭で買うよりAmazonで調べたものの方が安いのと同じです。家電量販店で扱っているパソコンはClereronやAtomを搭載したものも多いです。そのうえ、10万円近くするものまであります。
Microsoft Office搭載と謳っているものもありますが、学生はOfficeのアカデミック版を購入した方が安い、かつパソコンが壊れても再度購入する必要がないのでなんのメリットにもなりません。
なので、基本的には避けるべきなのです。
中古はおすすめしない
ハードオフやヤフオクで購入することがコストカットをする一番の方法です。しかし、ノーリターンノークレーム等ある程度パソコンに詳しい人でないとトラブルが発生したときに対処できません。
それでも、「中古でいいから安く買いたい。」と言う人はパソコンショップの実店舗で保証付きで購入するのは有りだと思います。店員さんに詳しく話を聞いて参考にするだけでも意味はあります。有名店としては、ドスパラ、パソコン工房、ツクモですかね。
価格.comで調べよう
パソコンに詳しくない人は価格.comで検索してみましょう。自分の求めるスペックのパソコンを最安値で容易に見つけられます。
BTOと言われてもよくわからない人にもおすすめできる探し方です。(分かる人ならセール中のBTOパソコンのオプションを変更した方が良いのも確かではありますが。)
試しに7万円を目安に絞り込みを行ってみましょう。
液晶サイズは14インチ以下
一般的なサイズは15.6インチだと思うのですが、持ち運びには少々大きすぎます。筆者は12.5インチのノートパソコンを使っていますが、最近はベゼルレスの傾向にあるため14インチでも問題ありません。
CPUはCore i3~i5の現行モデルまたは前世代モデル
ネット検索をしたりMicrosoft Officeを使う用途なら十分すぎる性能です。また、第8世代からCPUコア数が2つから4つに増えたので迷ったら現行CPUにしましょう。
メモリは8GB
最近はノートパソコンの薄型・軽量の波にのまれてしまい、交換・増設が出来ないものや難しいものが増えてきました。4GBでも大丈夫ではあるのですが数年間使うことを考えると8GBにした方が無難です。(メモリスロットが2個あれば、足りなかったら増設という方法もとれます。「空スロットx1」などで判断。)
ストレージはSSD
ストレージの選択としてHDDとSSDがあります。容量と値段だけでいえばHDDの方が良いように見えるのですが、衝撃に弱く読み書きが遅いのでおすすめはしません。ここは妥協せずSSD搭載のものを選ぶべきです。
SSDにもSATA接続とM.2接続があります。M.2接続のSSDの方が読み書きが速いことが多いですが発熱のデメリットもあるため単価の安いSATA接続のSSDで十分です。
また、128GBと256GBが一般的ですが後者を選択した方が後々になって後悔せずに済みます。
光学ドライブは必要ない
親に「DVDは入らないけど本当にいいの?」とか言われるかもしれませんが、光学ドライブも衝撃に強くはないため必要になったら外付けドライブを使えばいいと思います。
OSはWindows10
大抵Windows10ですけどね。HomeとProの2種類がありますが標準のHomeで大丈夫です。Mac OSはMacBook専用ですし、ソフト対応の面でも初心者におすすめはできません。
Microsoft Officeは必要ない
パソコンと同時購入するとそのパソコンでしか使えないことがほとんどです。近くの家電量販店でアカデミック版を購入しましょう。
インターフェースにHDMI端子はあった方が良い
自分のパソコンでプレゼンテーションをするときに出力端子が必要になります。プロジェクターのメジャーな入力端子はVGAとHDMIです。近年、VGAからHDMIに移り変わっているのでその流れに乗るのが吉です。
以上の条件で絞り込み検索を行った結果がコチラ。
投稿時点(2019/04/04)では1件ヒットしました。CPUはCore i5の現行モデルです。Core i3でメモリ8GBはアンバランスなのか、各社販売してないんですね。
即日対応とはいきませんが、ウェブ公式ショップで購入すれば大抵1年間の保証がつくことも加えておきます。
大学生活はお金の大切さを知る良い機会でもあると思います。節約するできるところは節約する、これが充実したキャンパスライフを送るためのポイントのひとつなるのではないでしょうか。
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