冒頭に戻る。
時系列の理解に直感を要するが、これによって「如何にしてそこに辿り着くのか」という期待を与えられる。期待するベクトルを誘導することで先入観による期待外れを抑制することができる。
副作用もあって、最序盤に期待値を高めすぎてしまうことで
一見意味のない展開にも付いては来てくれるものの、きちんと回収されないと消化不良に陥りやすい。
中途半端なところで
終幕したかのように偽装することで感情の起伏を大きくし、二段跳躍、ノーマルエンドからトゥルーエンドに向かうような作品もある。
魅せ方はセンスが問われる。夢オチを始め何でもアリになりやすいため、物語軸のコントロール能力に長けていないと普通にスベる。
手当たり次第
盛り込んでも
統一感は薄れるだけで
次は何処から来るのか
という疑心暗鬼が勝ってしまい
本末転倒になりかねない。
構成のお話
映画には「よく見る構成」がある。物語構成のギミックで楽しませる手法。
例えば、プロローグが物語の結末から始まって
隠しトラックを入れるために空トラックを挟んでも、デジタル配信では意味をなさない上にCD取り込みの時点でバレてしまう。終盤のどんでん返しも作品上映時間から逆算すれば想定出来てしまう。古典的な構成は現代技術を前に機能しなかったり、一般に浸透してしまい驚かれないこともある。
ブログ媒体もスクロールバーがある点では同じかもしれない。
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