はじめに
DJ7はYoutube上で公開(限定公開を含む)されている動画を同時に再生し、停止させ、シークバーの移動も行える無料アプリケーションである。imataka7氏が制作し、2020年2月頭にローンチされた。
どのようなアプリなのか、特徴を見ていこう。
DJ7の特徴
部屋と権限
部屋IDは任意の文字列で指定できる。入力したIDが今までで一度も入力されなかったIDの場合は新しい部屋として立てられる。既に誰かが入力したことのあるIDだった場合は既にそのIDの部屋が存在しており、その部屋に参加すると言う形になる。
以前は新しく部屋を立てた場合には各メンバーへ権限を割り振りできる管理者権限が与えられる。管理者権限の他に再生権限があり、再生権限を持つ人以外は動画の追加や再生、停止などができないようになっている。
部屋はIDを知っていれば誰でも入ることができる。パスワードなどの機能が無いためだ。知らない人が入ってくる可能性は否めないため、知らないとたどり着くのが難しい複雑なID設定が求められる。荒し対策は、新規参加者には再生権限を与えないように設定しておくことくらいだろう。BANもしくはKick機能はないため注意。
基本機能
再生権限を持つ誰かが再生もしくは停止すると部屋にいる全員の動画が同時に再生、停止する。また、指定した動画のシークバーの位置を変えることで全員が同じ再生時間にシークバーが動く。これによって全員があたかも一つのモニターに映したビデオを止めたり飛ばしたりしながら見る時のように、同じ場面を見ることができる。
音量は自分のスピーカーから出る音のみ調節ができる。
アカウント不要
DJ7はアカウント不要のサービスだ。GoogleアカウントもしくはTwitterのアカウントを用いてログインする必要はある。しかし、ただログインするだけであり、それらアカウントと紐付けて新規登録する形式ではないため、面倒な入力作業はなく、そのまま利用できる。
再生可能な動画
一般公開されている動画はYoutubeのURL入力を用いて再生可能である。
文字検索機能もあるようだが、実際に利用できそうにないので、URLべた貼りでの利用を推奨する。
また、限定公開の動画もURL入力で再生可能である。
動画は改行を用いて複数の曲を同時にキューに入れることができる。
プレイリストもプレイリストのURL入力で再生ができる。ただしこれも一般公開もしくは限定公開の物に限る。
対応端末
PC(Windows)、スマートフォンのGoogleChrome上で動くことは確認済み。WEBブラウザ上で動くため、専用アプリのダウンロード等は不要。
終わりに
映像を誰かと話しながら見たり、映像を止めたり戻したりしながら誰かに見せるということが必要な場面、もしくはただ一緒にみたいという場面は往々にして存在する。然し、コロナ禍の影響で見せたい人に実際に会ったり、人を集めて映像を鑑賞することが難しくなったしまった。リアルタイムで感想を言いながら見ると言う映像の楽しみ方は我々の生活において影が薄くなっている様に思える。
そういった需要が発生する少し前の2020年2月、つまり日本での第一波でオンラインサービスにスポットライトが当てられる以前のローンチであるというのは作成者の先見性故だろうか。僕にはそこはわかりかねるが、少なくとも大学進学で各地に散てしまった後、県境を越えて会うのが難しい情勢のなか、同時視聴できるというのは僕らにとって渡りに船で会ったのは確かであった。
このアプリの使いどころとしては、BGMを流すための機能としてだけで無く、Zoom飲み会の一つの余興や動画鑑賞会、動画を用いた勉強会、オンラインフェスといった、みんなで同じ動画を見たいときであればいくらでも使えるだろう。後数年は尾を引くであろうこのコロナ禍のさなか、オンライン活動で使ってみてはいかがだろうか。
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