前回SSDの換装を行ったのでLinuxの導入を行います。
Linuxといっても大変多くのディストリビューションが存在します。
調べてみれば分かることではありますが、大きく分けて
- Debian系
- Red Hat系
- Slackware系
の3種類です。
ここから絞っていく手もありますが今回は無視します。
以降、僕が気になったLinuxのディストロについてです。
Ubuntu
ISO:https://jp.ubuntu.com/download https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix
めちゃくちゃ有名なOSです。日本語化の問題もありません。初心者におすすめと言われますが開発用途にも十分に使えます。
僕はThinkPad X40/X41でUbuntu14.04LTSを使っています。好感を持ったところとしては、
- パッケージマネージャーでソフトウェア管理ができるのが楽
- ターミナルの勉強がでできる
- GUIが使いやすいのでWindowsからの移行もスムーズ
といったところです。
概ね不満のないOSではありますが僕個人として気に食わないところもあります。
- アプリが古い(最新版を入れている必要あり)
- たまにパッケージマネージャーからインストールしたアプリが壊れてる
バージョンごとにレポジトリが異なるため、サポートを受け続けるためには約4年おきにアップグレードをする必要があります。当然PCに求められるスペックも上がりますので、長い目で見ると使えなくなる可能性があります。
また、バージョンごとにアプリの仕様が変化する場合もあり、設定の置き換えが難しくなり移行できない場合もあります。(僕はtmuxでやらかした。)
ということでアップグレードがめんどくさいということもあり、今回は見送ることにしました。
また、正確なバージョンの存在しないローリングリリースを採用しているLinuxに候補を絞りました。
Arch Linux
ISO:https://www.archlinux.org/download/
意識高い人達が愛用しているディストロです。(主観)
最低限の機能しか提供されないためディスクのパーティションから各自で設定する必要があります。また、インストールしたソフトウェアは個人のタイミングで最新版にアップグレードできます。このように柔軟性がとても高いOSなので自分好みにカスタマイズすることができ、多機能ながら軽量な動作を実現することもできます。
Arch Linuxは32ビット版へのサポートを公式で打ち切っていたためX40/X41にインストールすることはできませんでしたが、元々気になっていたOSです。
Arch Linuxを試すためにX61を購入した経歴もあります。ただ、インストール手順は難しいうえに今回の用途はWindowsとのデュアルブートのため、そう簡単にシステムを破壊したくありません。泣く泣く見送りました。
Manjaro Linux
ISO:https://manjaro.org/download/
Arch Linuxの派生OSで今回の本命です。正直これを見つけたときは感動しました。
manjaro+awesome 流行れ!
・ArchLinuxベースのローリングリリース
・パッケージマーネージャーでpacman、yayが使える
・標準でテーマやzshのカスタマイズ済み
・awesome軽い、レイアウト操作楽しい
・タイル型WMだけどマウスでも操作しやすい設計
・Ubuntuよりも開発者向け(主観)— 88IO (@88IOBF) May 29, 2019
このLinuxはArch Linuxのシステムをベースに独自のレポジトリを設けることでシステムの安定性を高め、公式とコミュニティから複数のデスクトップ環境に合わせてカスタマイズされたものを配布しています。
manjaroのウィンドウマネージャーをi3とawesomeで迷ったが、awesomeの初期設定にコミュニティの愛が感じられたからawesomeにする。
— 88IO (@88IOBF) May 26, 2019
今回はタイル型ウィンドウマネージャー(twm)に憧れていたこともあり、コミュニティから「awesome wm」にカスタマイズされたものをダウンロードしました。twmはここ最近「i3 wm」が人気ですが、
- 「awesome wm」がLua言語で拡張できる(比較的読める)
- 比較した結果、「awesome wm」の方がコミュニティの愛を感じた
という2点を理由にこちらを採用しました。
見た目が無駄にカッコいい為、なんだか厨二感がくすぐられます。特に設定をしなくても使い勝手がとてもいいので2019年はこのディストリビューションをおすすめしていきます。
ただ、日本語化が少し複雑であったのでここに示しておきます。
文字化けを解読してインストール pic.twitter.com/PgndmjfTij
— 88IO (@88IOBF) May 27, 2019
まず、インストーラーの設定で言語を日本語に設定すると以降のユーザー設定で文字化けします。また、ユーザーフォルダも日本語で生成されるため推奨しません。最初は英語で進めていきましょう。(キーボードは日本語でも問題ない。ただし、日本語は入力できない)
インストール完了後に再起動します。その後ターミナルを立ち上げてパッケージ群を「sudo pacman -Syu」というコマンドでアップデートしたら、「sudo pacman -S adobe-source-han-sans-jp-fonts」などで日本語フォントをインストールします。加えて「/etc/locate.conf」の「en_US.UTF-8」を「ja_JP.UTF-8」に書き換えて再ログインします。これで日本語化は完了です。
また、日本語入力に関しては標準でサポートされていないため「fcitx+mozc」などをインストールする必要があります。
インストール後
1. 貯金する
2. SSD500GBを8,000円くらいで買う
3. X260のSSD250GBをWindowsごと移行し、余った250GBでArchLinuxを構築
4. X260で使ってたSSDをRyzenPCに増設し、ArchLinuxを構築— 88IO (@88IOBF) May 17, 2019
もともとX260に入っていた250GBのSSDをデスクトップパソコンに追加し、こちらにもManjaro Linuxをインストールしました。
Ryzen7 2700X機
NVMe SSD 250GB x1
SATA SSD 250GB x1
SATA SSD 500GB x1
という贅沢機に変貌した。— 88IO (@88IOBF) May 26, 2019
Blenderをアクティブウィンドウにすると落ちる不具合が発生中。#blender pic.twitter.com/6YHxkhq9nN
— 88IO (@88IOBF) June 2, 2019
また、Windowsで利用している3DCGソフトBlenderの調子が悪いです。忙しさも相まってウサギのモデリングは全然進んでいないのが現状です。(以下参照)
そこで、BlenderをManjaro Linuxにもインストールしました。
ついでに起動時間の比較動画も作成しました。
Manjaro LinuxでのBlender起動時間に笑いが止まらない。#blender pic.twitter.com/4xCfaUrGyw
— 88IO (@88IOBF) June 1, 2019
BlenderはやはりLinuxでの動作の方が速く、全体的に使い勝手がいいことが分かりました。これからはこっちでモデリングしようかな。
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