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『かぐや様は告らせたい』のアニメ/実写からみる感性の違い

日常

先日、高校生の妹と実写『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(以降『かぐ告』と略する)を観た。能動的に観た訳ではない。休校/部活動禁止の状況でやることのなくなった妹がTUTAYAで借りてきたのだ。

筆者は安易な漫画原作の実写化について良く思わない質である。そのうえ、予告から地雷臭を醸し出していた実写『かぐ告』は尚更だ。

実際に鑑賞したが例に漏れることはなかった。平野紫耀と橋本環奈は変顔をして叫んでいるし、浅川梨奈や佐藤二郎が登場した途端場面の演劇っぽさが加速しているように感じた。

演出も過剰でBGM, SEがうるさい。常に演出を盛ることで話に抑揚をつけようとしているといった印象だ。

しかし、これを妹は大爆笑しながら観ていた。特別ジャニーズファンというわけでもなかったので不思議に思った。

翌日、プライムビデオでアニメ『かぐ告』1期が無料になっていることを知り、妹に一緒に観ようと提案した。

1話だけ観ることになったが、話を小出しにし過ぎずテンポも良い。鑑賞時に特段ストレスを感じることもなかった。

ただ、妹は「映画と違う」と言い、「誰が喋っているか分かりづらい」といった感想を述べた。

これで痛感した。感受性の違いなのだ。

一言に『動画をみる』と言えども、様々な受け取り方がある。筆者と違い、妹は『キャストを見る』のだ。見るに至った経緯も「予告でやっていた」「誰々が出ていた」「友達が面白い」といったもので、物語に対する関心が薄い

だからこそ、ストーリーを理解するに当たってノイズとなる過剰演出を不快に思わないし、場合によっては面白いとも感じる。

また、物語の登場人物ではなく『誰々役』と認識するためにアニメで人物を判別できない。

食材本来の旨味よりも味の濃さを優先する。メディアの情報操作が甚だしいことを加味しなければ、これを評価する層も一定数存在するのだ。ファストフード店が台頭しているように、ニーズは移り変わっているのかもしれない。

それでもひとつだけ共有できた点として『会計の立ち位置の良さ』が挙げられた。正直キャラが違うもののアニメ2期では頭から登場する。取りあえず薦めておこう。

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