ちょっとしたお絵描きに興味が出てきても、いきなり5,000円もするClip Studio Paintや月1,000円前後するAdobe Photoshopには手が出しづらい。
そんな人への選択肢のひとつはKrita。
Windows/Mac/Linuxのどれでも動作する上に無料。
ドキュメントの中身は英語であるが、参考画像が多く文字も大きいため読みやすい。
ただ、インターネット上で情報を得にくいといった短所はある。
今回はブラシの追加方法が分からず調べたので、ここにまとめることにする。
パッケージの構成
Kritaのブラシパッケージは主にバンドル形式(.bundle)またはブラシ(.abr)とオペレータプリセット(.kpp)から構成される。
【設定】->【リソース管理】から設定を行うことができる。
ブラシの追加
以下のようにbrushes/
とpaintoppresets/
で配布されているブラシパッケージはLinuxの場合~/.local/share/krita/
下に上書きすればよい。
また、この設定フォルダは【リソース管理】の【Open Resource Folder】からもアクセスできる。
【ブラシをインポート】【プリセットをインポート】で.abrファイルや.kppファイルを指定し、brushes/
やpaintoppresets/
へのコピーと同等の操作を行うこともできる。
プリセットが適切に設定されていれば、再起動後ブラシプリセットから追加ブラシを使えるようになる。
ブラシファイル(.abr)のみの場合
【ブラシをインポート】からブラシ(.abr)を読み込むだけではブラシプリセットに表示されず、使用することができない。
プリセット(.kpp)が用意されていない場合は自分で作成する必要がある。
まずは、メニュータブから使用しているブラシのアイコンをクリック。
表示されたタブ左下の【+】をクリックし、【ピクセル】を選択。
設定がdefaultPresetに切り替わっていることを確認し、【定義済み】をクリック。
ブラシ一覧が表示されているので、インポートしたブラシを選択。
次にプリセットに表示するサムネイルを作成する。右のスクラッチパッドに追加したブラシで絵を描く。
プリセットに追加するため、【Save New Brush Preset…】をクリック。
以下のようなウィンドウが表示されるので、名前と入力した後に【Load Scratchpad Thumbnail】を選択。左のサムネイルが先程描いた絵に切り替わる。
※サムネイル選択後、名前を変更するとサムネイルが初期化されるため
最後に【保存】すればブラシプリセットに表示されるようになり、他のブラシと同様に使用することができる。細かな調整は後に前述のブラシ設定から行う。
あとがき
以上の方法でKritaでも汎用的なブラシ形式(.abr)を読込み、使用できるようになった。
雲ブラシ等、標準ブラシでは表現できなかったので嬉しいところだ。
ブラシはDeviantArtで多数公開されているため、いくつか試してみようと思う。
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