超短編1−3

日常

菓子のゴミ 僕のキャンディ

「どなたか飴やガムを持っている方はいませんか」

バッグに入っていたソフトキャンディを手渡す。彼はそれを受け取り、両手を握って言った。

「今、飴と菓子の包紙を握っています。飴があるのは右手ですか、それとも左手ですか」

彼の右手を指差す。

彼は口元を綻ばせて両手を開いた。

「あなたの答えは、正解です。賞品としてどちらも差し上げましょう」

そう言って彼は手ぶらで去っていった。

アワード

今日も日常通り半無意識的に会社への道を歩いていた。

大通りから一本ずれたあたり、リポーターらしき人とカメラを持った人が立っている。

何か取材でもしているのだろうか。なるべく目を合わせないようにして通りすぎる。

「おめでとうございます!」

突然の大音量につい振り返る。

「おめでとうございます、あなたはこの道を通った〇〇人目の人です。記念のトロフィーをどうぞ」

テーマパークとかであるアレか。正直欲しいかと聞かれると微妙だが運が良いこともあるものだ。少し周りが色づいた気もしてきた。

「それでトロフィー代は〇〇円になります」

「僕らには個性、色がある。」

「当然集まれば色は変化する。だから何色にだってなれるんだ。」

「でも赤と青と緑だったら白になるじゃないですか、無個性になっちゃいますよ。」

「こうは考えられないか。真っ白なキャンバスには何色だって塗ることができる。無限の可能性があるんだ。」

「なるほどです。」

絵の具「どうして!」

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