フィルムカメラ初めの一本に。富士フィルム業務用100レビュー

カメラ

私、積雲は本ブログで何回かフィルムの良さについて語ってきた。

大戦の遺産となったカメラ。Nicca3F/Industar-22レビュー
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白黒フィルムはノスタルジーではない。ACROS100の作例ととともに語る。
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なぜ今、フィルムで撮るのか。それは「自由」だから。
フィルムカメラ、それは今や不自由の象徴である。しかし私は、翻ってこれが最も自由な「カメラ」であると思う。これは、「フィルム」という概念のレビュー。レビューといっても製品レビューではなく、「見直す」という意味の。

しかし読者の皆さんはこう思ったかもしれない。「どのフィルムを買えばいいの?」

今回は、フィルムカメラ初心者にお勧めなフィルム、業務用100をレビューしていこうと思う。

富士フィルム『業務用100』とは?

ずばりその名の通り業務用に大量生産されているフィルムである。

例えば警察の鑑識などでは今でも証拠品の写真をフィルムで撮っているという。デジタルデータと異なり改竄が容易でないフィルム写真は、今でも高い証拠能力を持っているのだ。

100はISO感度のことを表す。数字が低いほど感度が低く(光に反応しずらく)、日中向けのフィルムになる。100は低感度の部類に入り、このフィルムも日中向けのフィルムということになる。

おすすめの理由

こうした今でもフィルムを必要とする現場に供給されるこの『業務用100』は、大量生産されることもあってか値段が非常に安い

24枚巻きでは500円を切るというフィルムの中では破格の安さを誇っている。36枚巻きでもほかの富士フィルムのフィルムや他社製のフィルムよりも安い。

しかも極めて入手性が良い。キタムラとかだとかごの中にバラ売りされてたりする。フィルムを扱っている店で業務用100を取り扱っていない店はほとんどないといっても過言ではない。

例えば旅行などにフィルムカメラを持って行って現地でフィルムが切れたとき、間違いなくカメラ屋で見つけることのできるフィルムが業務用100だ。

さらに、写り自体もなかなかに良いのだ。やや暖色系で黄色にかぶりやすくコントラストの強めのフィルムになるが、野外で電車などを撮るとザ・フィルムというような味のある描写をしてくれる。

そして何より、店頭での現像ができる点が大きい。白黒フィルムやポジフィルムのほとんど、一部のカラーネガフィルムは店頭での現像を受け付けていないことがある。しかし業務用100なら間違いなくフィルム現像を承る店舗では即日で現像、データ化、プリントができるのだ。

店舗で現像できないフィルムは外部のラボで現像されるため現像代がかさんでしまう。そんな心配がないのはうれしいポイントだ。

・ほかのフィルムより安い
・入手性がいい
・フィルムらしい暖色系の色合い
・店舗で即日現像が可能(現像費用も安い)
これらの理由から、初心者にはまず業務用100を使ってほしいと私は考えている。

作例

フィルムはすべて業務用100、カメラはOM-1を使用している。

うーんなんとこう、濃密な色合いだろう。緑や黄色にかぶってしまうのがこのフィルムの特性だが、それが逆に良い味を出しているように思える。最後の電車なんかはこのしみったれた夏のホームの印象がよく表れている一枚だと感じる。

まとめ

フィルムの中では最安だが、その色合いや醸し出す雰囲気は一流だ。

フィルムカメラを始めたら、まずはこのフィルムを詰めて、気軽にシャッターを切ってみてはいかがだろうか。

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