ライカM3は最高のカメラだ。これまでに幾度もこのすばらしいライカM3に関する記事を書いてきた。
今回はライカM3のために作られた外付け露出計、ライカメーターMを購入したので紹介していく。
ライカメーターM
これは何?:ライカM3用に開発された外付け露出計。
いくら?:キタムラのネット中古で11,220円(税込)
好きなところ:電池なしで動く。シャッターダイヤルと同期してくれる。
好きじゃないところ:シャッタースピードの表記が大陸系でカメラの表記と異なる。iso感度の設定が200までしかない。
購入経緯
ただこの世に神以外で完璧なものが存在しないように、この完全無欠に見えるライカM3にも弱点はある。
それは露出計を積んでいないこと。カメラだけでは正しい露出を知ることができないのだ。
一昔前のようにフィルムが安く、現像代もかからなかったころと違い、今、もろもろの高騰でフィルムで写真を撮るランニングコストはお世辞にも安いとは言えない。
まあだからこそ一枚一枚に緊張感が持てるといえばそうなのだが、やはり露出ぐらいは取れておきたい。
されどフィルムカメラを初めて日が浅い筆者に体感露出なんて高度なスキルは当然備わっていない。
なので露出を失敗したくなければ露出計を買うか、スマホの露出計アプリを使うかするしかない。
ということがあって、筆者は当初、スマホの露出計アプリを使用していた。
しかし、撮りたい被写体の前でいちいちスマホを取り出してアプリを開いて露出を確認するのがめんどくさい。
そもそもカメラのシャッターを切る前にスマホをいじらなければいけないのはまったくもってスマートじゃない。
というわけで、外付けの露出計を買おう、という流れになったのだ。
ライカメーターMのほかにも色々な種類の外付け露出計があるが、これを選んだ理由は
- ライカ純正である
- シャッターダイヤルと同期する
- 電池がいらない
- ライカM3と同時期に発売されていたので組み合わせとして完璧
- 安い
という感じだ。
ライカメーターMとは
これに関しては素人が開設するよりも早田カメラさんの解説を読んでもらったほうが早い。
筆者もこれを読んで惹かれた身だ。
外観
露出計単体で上から見るとこんな感じだ。セレン式太陽電池によって動く露出計の針とシャッターダイヤル、絞りのダイヤルがある。
底面を見るとホットシューへの接続部分、シャッターダイヤルと嚙合わせる部分、そしてトップカバーを傷つけないためのクッションがつけられている。
この露出計には二つのモードがある。昼間などの高照度環境下では光を取り入れる部分にスリット付きのふたをする。こうすることで明るい環境下でも適切な露出が測れる。
逆に屋内や夜間などの低照度環境下ではふたを開放してより敏感に光をとらえることで、適切な露出を得ることができる。
使い方
取り付け方
M3やM2、M4、そして現行のM-Aにはシャッターダイヤルの中央に穴、そして側面にも棒状の溝がある。
ライカメーターのシャッターダイヤルにも対応するでっぱりがある。
ライカメーター、シャッターダイヤルの両方を『B』(バルブ)に設定し、ライカメーターのシャッターダイヤルを少し持ち上げてやりながらカメラのホットシューに差し込むと、これらがかみ合って取り付けが完了する。
露出の合わせ方
まずは周囲の照度に合わせて、光取入れ口を開くか閉じるかする。(写真は低照度時)
続いてASA(iso)感度を今入れているフィルムのものに設定する。重なっている上のダイヤルを回してやると感度設定が変わる。写真ではASA感度は100に設定されている。
続いて針の指す部分を見る。針の右側の縞々の先には設定すべき絞りが示されている。写真では低照度モード(赤文字)なのでf4だ。右側のシャッタースピードはそのままシャッターダイヤルと同期しているので、今、SS1/50,f4で適正露出であることがわかる。
シャッターダイヤルを動かせば、針は動かないがダイヤル全体が動くことで絞りの値も同期して変化するという仕組みだ。
適正露出が取れたら、レンズの絞りをそれに合わせ、あとは撮影するだけだ。シャッタースピードがダイヤルと同期しているので設定をシームレスに変えられるのが素晴らしい。
まとめ
- 電池なしで動く
- シャッターダイヤルと同期してシームレスに操作可能
- なにより適正露出がわかるって安心感が違う
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