前の記事でほしいカメラの一つ目に挙げたライカM3を衝動買いしてしまった。
購入先は大須のトップカメラ。委託品で8万円ちょっとだった。中古カメラ市場の相場からすると一周り安価だった。
まあ安いのには理由があるわけで、このカメラ、正面と背後の革(グッタペルカというらしい)がはがれた状態で売られていたのだ。そのほか機能面は特に問題なさそうだったので買ったのだが、やはりこのビジュアルは持ち出しずらい。むき出しの地金は錆の原因にもなるので早く治したいところだった。
しかし、カメラ修理店では革の張替えが約1万円からとかなり高い。なんなら自前でできないかと調べると、ちょうど替えの革を通販している店舗を見つけた。
今回はAki-Asahi Custom Camera Coveringsにて張り替え革を購入し、自前で張り替えてみることにした。
購入したのはコレ。おしゃれな革も選べるがあえてオリジナルに近い合革の#4008を選択。
革は月曜日に注文して本日水曜日に到着。即張り替えた。
張り替え作業
修理前の状態はこんな感じ。購入する1年ぐらい前から店頭に並んでいた気がするが、確かにこのビジュアルは買いたくない。なお茶色く見えるのは革の接着剤が残ってしまっているもので、錆ではなかった。
表はもちろん、裏もかなりはがれてしまっている。このまま使うとかっこ悪いだけではなく錆の原因になるので早急に張り替えなければならない。
まずは一旦元の革をすべて剥がすことから始める。最初は手の爪で行けるかとも思ったが無理だったのでマイナスドライバーでほじくるように剥がしていく。
が、思ったよりも剥がれない。力を込めてようやく一部がパリッと欠けるといった具合で、全然進まない。
辛抱強く一時間半ほど格闘した結果、ようやくすべての革を剥がし終えることができた。
元の革に付いていたのりの跡がこってりと残っていて、水を含ませたティッシュや綿棒でこすっても落ちる気配がないのである程度のところで妥協し、新しい革を貼ることにした。
台紙に貼ってある革を丁寧にはがし、位置を合わせながら張り付けていく。作業中だったため写真は撮れてない。
無事に貼り替えることができた。
初回なので革を貼り替える際にマイナスドライバーでつけてしまった傷や、
ややずれてしまった個所なども見受けられるが、外見上は全く問題ない。むしろ初めてでここまで綺麗に貼れたのなら上出来といえるのではないだろうか。
まとめ
元の革を剥がすのにえらく難儀したが、貼り換え作業自体は3分ぐらいで終わった。全くの未経験だったが、満足できる仕上がりになってうれしい。
グッタペルカ自体は状態が良ければオリジナルのままであったほうが骨董品的価値は高いらしいが、あれだけ状態が悪ければ話は別だ。
自分で張り替えたことで、「自分のカメラ」という実感がわいてきたのも思わぬ成果だった。
ほかの素材や色の革も試せる機会があれば貼ってみたいなと思う。
コメント