自主制作アニメ制作記#5 問題解決型vs計画型

専門

記事タイトルは今作っているアニメに関する苦悩の一つだが、実際のところアニメに特有の問題ではないので書き出して整理しておこうと思う。

問題解決型でスタートしたアニメ制作

去年のノベルゲームの失敗により計画性のある納期管理の難しさを学んだので、今回の長編アニメ制作では当初、なるべく『目標+達成日時』のみを宣言して、それを実現するためにおのずと計画を作り出す、という形式をとることにしていた。つまり、問題解決ありきの手法だ。以後これを、『問題解決型』と呼ぶことにする。

これとは対照的に、すべて一日単位で作業量の分担を決め、それが終わるのを達成日時として設定するのを『計画型』と呼ぶことにする。計画ありきで問題解決を行うという意味で、『問題解決型』と真逆ともいえる。

最初にそれを適応したのがこれである。

自主制作アニメ制作記#2 2ヶ月怠惰にやって全部ボツにした話
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その通りです。なので宣言しておきます。

202146日午後9時に30秒の予告編をYouTubeにてプレミア公開します。

とりあえずこれを目標に頑張ります。宣言することのいいことは、失敗しても進捗が生まれる点です。何も宣言しなければ、失敗はしませんがそれは僕の望みではないので。

春休みにアニメが全然進まなかったことの反省として行った。実際にこれは功を奏し、目標を達成することができた。

そこで味を占めたのか、次はこんなことを言い出した。

それから一か月。現状(5/12)これをどれだけ履行できているかというと、

・ABCパートのうち、ABパートの文字コンテのみ完成(絵コンテはまだ)

といった状態である。つまり端的に言えば本編に本腰を入れることのできる状態ではないということである。

では問題解決型は失敗だったのだろうか、部分的にはそうだが、部分的には成功ともいえる。

何が起こっていたのだろうか。

『問題解決型』では完成日時を決定できない

文字コンテを書く段階で起こったのは、カット数が想定よりもはるかに多くなったということだ。これには理由があり、4月当初はYouTube公開を目指す10分前後の作品を想定していたが、急遽ミニシアターでの上映を目指し30分ほどの作品にすることに変更したからである。

また作品として入れ込みたい要素の増大により、大きく作って削る予定の文字コンテがそもそも完成しないという事態に陥った。これでは作業を先に進めることはできない。

ここで浮き彫りになった『問題解決型』の欠点とは、ある問題が解決するまで、その問題が解決した後に浮上する次の問題の規模がわからないということだ。アニメ制作の場合、文字コンテが完成するまでは作画の量もわからず、工期も決定できないという状態になった。

そしてこれにより、上記ツイートの計画はほぼ実行性の低いものになってしまったといっても過言ではない。

しかし問題解決型のすべてが失敗したわけではない。当初の目論見通り、目標が達成できなくとも、進捗は生まれたのだから。それはひとえに宣言したことに対する外部からのプレッシャーがあるからだ。自分にとってこれほどモチベ維持に役立つ手法はない。

ここで両者のメリットデメリットを整理したい。

『問題解決型』のメリット・デメリット

宣言したことに対する外部からのプレッシャーがかかること・短期目標を立てやすい。
ある問題が解決するまで、その問題が解決した後に浮上する次の問題の規模がわからないということ(長期目標を建てられない)

『計画型』のメリット・デメリット

完成までの一連の計画を立てることができ、厳密な工期管理ができる。完成日時を決定できる。(長期目標を建てられる)
短期的に成果が出しずらい。モチベーションが上がらない。計画を立てる作業自体が煩雑。

ベストは『計画型』『問題解決型』のミックス

破綻した計画をどう再建したらよいのだろうか。ここで『計画型』と『問題解決型』のミックスが好ましいと考えた。

抽象化した議論を置いて、これからアニメ制作をどういう順番で行うか書いていく。

  1. 文字コンテを完成させる(カット数を確定させる)。←今ここ
  2. キャラクターデザインや設定資料を書く。
  3. 平日1カット、土日2カットをベースに工期表を作成する。
  4. 工期表を基に完成日時を決定する。
  5. そのうえで一か月ごとに可能な限りでできる進捗報告会ネタ(予告編や設定資料の公開など)を決める

というものである。1-4までが『計画型』の思想に基づく手順で、5のみが『問題解決型』に基づくものになる。こうすることで、完成日時を確実にしたうえで問題解決型のメリットでもあるモチベ維持を生かせる形となった。

まあ工期表は面倒くさいけど避けられない道だ。

一か月ごとに進捗報告会を設けたのは単純に宣伝目的もあるが、宣伝で集めた注目になるべく頻繁に返すものを提示すべきだという思想に基づく。お金は集めていないけど、代わりに衆目を集めている以上クラウドファンディングのような進捗報告がなければ人は離れてしまうからだ。

頑張ります。

 

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