昨年、コンポジット型ウィンドウマネージャのComptonが原因で透過処理が上手く行えないバグに遭遇した。
この問題はComptonのフォークであるPicomに移行することで解決したので導入方法を記載する。
Picomとは
Picom導入
筆者が利用するManjaro Linuxの環境ではPamac(Pacmanでも可能)でインストールできる。
# pamac pamac install picom # pacman sudo pacman -S picom
設定ファイルはComptonと互換性があり、~/.config/picom.conf
を編集することでカスタマイズできる。
初期設定は/etc/xdg/picom.conf
にあるので、
cp /etc/xdg/picom.conf ~/.config/
とコピーする方法もあるが、以前Comptonを使っていたのであれば設定マネージャであるcompton-conf
を活用しよう。
compton-conf
はComptonの設定ファイルcompton.conf
をGUIで作成できるツールだ。
先程も述べた通り設定ファイル形式は互換性があるので、シンボリックリンクを貼ることで既存の設定を引き継げる。
ln -snfv ~/.config/compton.conf ~/.config/picom.conf
また、設定を変更するに当たって直接ファイルを編集する必要もなくなるのでオススメ。
設定に関して、レンダーはGLXを使うとティアリングが発生したので、XRenderを使うのが安牌かもしれない。
# backend = "glx" backend = "xrender"
後は起動時にデーモンとして実行(-b
オプション)するように設定すればよい。筆者はManjaro LinuxのAwesome Editionを使っているので~/.config/awesome/autorun.sh
を編集した。
# run compton --shadow-exclude '!focused' run picom -b
これは各環境に合わせて行う。
以上でComptonからPicomへの移行が完了した。筆者の環境では前記事の問題が解決した他、サスペンド復帰後にティアリングが発生する問題も起こらなくなった。
後は自動サスペンドが働かない問題が残っているが、これも解決次第記事にしようと思う。
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